スプーン ページ27
「まさき、今日はありがとう」
〆にもってきたゆずシャーベットを口にした
Aが、そのシャーベットを見ながらそう話た
下を向いてるからか、
それはなぜか悲しげに見えて
「いや、こんなんでよかったらさ、また誘うしさ」
と言うと
静かにコクンと頷き
スプーンを口に運ぶ
「あ、いや、もちろん今日みたいにさ、旦那さんが出張の時で」
別に深い意味は無かったんだけど
胸の奥が、なぜかちくりと痛む、
「はは、何だか悪いことしてる気分だよね」
思わず言ってしまったあとに後悔したけど
すぐに
「悪いこと……か」
それは、聞こえるか、聞こえないかの小さな声
で呟いたA
なぜかその言葉が俺の中の男のく心情部分が反応する
深く息をはき
「あのさ、このあと時間ある?
もう一件行こうよ。
旦那さん出張なんでしょ？」
半ば強引だった
でもなぜかこの時は
この先に進みたくて
そして、Aのくわえたスプーンにばかり目がいった
「近いんだけどさ、タクシー頼むね
ちょっと待ってて」
そう言って、席を立大将を呼び、
タクシーを頼む
そして
しばらくすると
大将がタクシーの準備ができたことを告げにきた
俺は軽く、テーブルの上のAの手にふれる
左薬指には銀の艶消しされたリング
「先に、タクシーに乗ってて、支払い済ませてから、俺はあとで出るから」
というと
少し戸惑ったA
「一緒に店でると、何かとややこしいの、
わかる?
こう見えても俺、有名人だしさ
どこで誰が見てるかわかんないでしょ」
と話すと
俺を見ながら
また軽く頷き、静かに立ち上がった
彼女がついたてから出ていくのを見届け、
俺は
最後に少し残ったビールを口に含み、
軽く息を吐き
自分の手をみつめる
久しぶりに味わう胸の高まりが押さえられない
最近、仕事が忙しかったから、
プライベートがきっと楽しいと思って高鳴るんだ
俺はかばんをもち
胸ポケットに入れてたマスクを耳にかけた
誘ってみたけれど。ノープランだよ
会計を済ませようと
大将を呼ぶと
「やっぱりお持ち帰りじゃないっすか」と
先に言われてしまう
「はは、そんなんじゃないって、
幼馴染だよ、そんな気もおこんないよ」
「いや〜、わかんないっすよ、男と女なんて」
「ないない、ほら〜お金、
もう食い逃げしちゃうよ」
そう言って、財布からお金をわたし、
「いつもありがとね、
あ、お釣いいから
タクシー用意してくれた分ね」
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紫姫(プロフ) - ぴらさん» ざ、王道、このまま突っ走っていこうかと思いながら、本人も「これ結末どうなる？」と少し不安でもありますｗｗｗ (2018年1月21日 18時) (
レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - かよさん» いつもありがとう、なんとか全てにおいて、続けていけそう (2018年1月21日 18時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - ザ王道どんと来い！大好物！更新楽しみにしてるね！紫姫ちゃんにだれか時間をー！笑 (2018年1月19日 22時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - 姫ちゃんこんばんは☆主人公ちゃんが相葉ちゃんに助け求める事できてよかったって思います！何があったのかどきどきです！明日からお仕事なんですね！姫ちゃん旦那様のご実家でも色々家事とか頑張られててすごいです！ゆっくり休めるといいなぁ。明日からもfightです☆ (2018年1月3日 19時) (レス) id: 636ea2fbee (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - shocolaさん» うん、ずーっとついてきて♪ (2017年12月6日 8時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2017年9月18日 18時
