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「そう、まずは本場で修行したくて」
おおっ。潤くんらしいな
「スタバでバイトした」
「はい？」
予想外の答えに思わず、素っ頓狂な声が出た
「なんだよ
スタバってすごいよ」
「確かに私もよくお世話になってるけど
けどさぁ
なんかしっくりこない」
「その時はそこまで考えてなかったんだけど
バイトしていくうちに、コーヒーって奥が深いって思い出したんだよね
まぁ、親はキレまくってたけど
なんのために学費払って、いい会社入ったんだって」
「いい会社」
「まぁ、今思えば
俺にとったら、そんなにいい会社では無かったってことだけどね」
コーヒーの香ばしい香りが少しずつ
私のカウンターまで届いてくる
「で、俺はコーヒーの奥の深さをもっと知りたくなって
いろんな国に行って」
「修行してきたんだ」
「いや、飲み歩いた」
「・・・それだけ？」
「そう、それだけ
だって、機械は取り寄せれば、
説明書みたらなんとなくわかるし」
・・・
え？NYkidのコーヒーが美味しいと世界１美味しいと思ってる
私の立場は？
すると潤くんは話しながら
私の方を見て少し口を開き舌を出し
それに指を指す
「ここは違う」
「舌？」
「そう、美味しい、美味しくないは結局ここで判断される
だから、いろんな国に行ってコーヒー飲んで
そのコーヒー豆の栽培や土、その豆がどうしたら美味しくなるのかだけ
考えてた」
・・・
カタカタと
カップの音が聞こえる
「っで、そのうちあぁこのコーヒー誰かに飲ませたいなって思うようになって
今に至る」
そう言って、私の前に、ピンク色に桜の彫が入ったマグが置かれる
「え・・ここってマグなんかあるの？」
「いや、別に客じゃないし
それに、このコーヒーは、マグの方がいいんだよ
こうやって包み込むように」
潤くんに言われたように
私が真似しようとすると
「あ、バカ嘘だよ、火傷するから」
と言って制した
「すぐ、信じる」
そう言って私のおでこを軽くはたいた
「痛っもう」
笑いながら、潤くんは再び私の横に座った
「なんかさ
今日は得した気分・・・」
そう言ってそのマグに口をつける
「そのマグA専用な」
「え・・・」
「まぁ、普段はムリだけど、
店閉めて、こうやって来た時用」
「え・・・それは悪いよ
それに」
私がそのマグを見る
「このマグって、彼女さんのなんじゃない？
もしくは元カノさんの忘れ物」
「は？」
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yashuchar1031(プロフ) - 紫姫さん» ぶふっw ちょいちょい出てくる過去の恋愛話にパンチありますもんねww (2021年4月6日 0時) (
レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 紫姫さん» ありがとうございます(T ^ T)今しかできないこと。頑張ろうと思います！紫姫先生の言葉を見て、元気になりました！今日からまた頑張ります！紫姫先生の小説にいつも元気もらってます。どうか無理をしないで、元気で健康でいてほしいです。 (2021年4月5日 20時) (レス) id: d2356e5600 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ともさん» どうやら、侍スイッチがそこにあるみたいｗ (2021年4月5日 16時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 結愛さん» 今、やりたいことを一生懸命やるのが一番だと思う。今は選択肢もたくさんあるし、例え間違っていてもいくらでも修正が聞くから。私の年代になると選択肢も狭まるし、時間も限られてくる、だから子供たちにもよく言ってるの「やりたいことは今」ってｗ (2021年4月5日 16時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆめさん» あはは、実は書いてる方も結構楽しかったりします。自分で書きながら、笑ってる時ありますｗ (2021年4月5日 16時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2020年11月26日 17時
