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「あ。それはまだダメ
店に出てないから
メニューになったら、じゃんじゃん宣伝してよ」
と私をたしなめた
「そっかゴメン
そうだよね」
自分の行動の浅はかさ少し恥ずかしくなり
私はそっとスマホをカウンターに置き
代わりにスプーンを手に取った
そしてそのまま一口サイズにそのババロアを救い
口に運ぶ
ミルクに似た味に鼻の奥で微かに桜の香りがする
優しい味だった
「美味しい
それにあまり癖が無いし」
そう言うと
「まぁ、メインはコーヒーだから
コーヒーの味を引き立てるものじゃないと
意味ないから」
「そっか・・・」
「あ。コーヒー出した方がいい？」
そう言って手を止め私を見る
「うううん、本当は飲みたいけど、
ここでババロアとコーヒーがおなかに入ると
オムライスが食べれなくなる」
「いや、Aは食べれるでしょ」
そう言って肩を揺らす
「そんなに食いしん坊じゃないよ」
「ふーん、俺のイメージではガツガツ食べる感じ」
トントンとリズミカルに玉ねぎを切り刻む
「えぇ。なんか強そう・・・ヤダな」
「え？そう？チマチマ食べる子より
俺は健康的で好きだけど？」
「ふーん、でも潤くんはそういうタイプの女性が好きなのね」
「え？でも彼女とかだとあまりこだわりないかも」
そう言って今度はジューっと熱したフライパンにその玉ねぎを入れて炒める
「えぇ？めちゃめちゃこだわってそうなのに？」
「いや？好きになった子がタイプになるタイプ」
「ごめん日本語が難しいわ」
そう言うと
奥でケタケタ笑っている
「だからあんまり、自分でこうっていうタイプは決まってないってこと」
「ふーんそうなんだ・・もっと彼女に対して細かいのかと思ってた」
「いや、全然」
ｂｂｂ
ババロアの隣で、スマホが緑色に光る
ポップアップからそれが
部長からだとわかり
一瞬ためらい手が止まる
ここで読んだら既読が付くわけで
この間からなんとなく、気まずい関係の私と部長
でも、もしかしたら仕事の連絡かもしれないし
そう思い手に取る
「おつかれ
腹減ってるんだろ？
今から飯でも行く？」
そのメッセージを見てドキっとするも
このバターの香りには勝てるわけがない
かと言ってNYkidに賄い食べてます
なんて、言い辛く
「すいません、もう電車に乗ってしまいました
また、誘ってください」
とだけ、当たり障りない程度の返事を送った。
するとしばらくして私のメッセージの横に
「既読」が付き
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yashuchar1031(プロフ) - 紫姫さん» ぶふっw ちょいちょい出てくる過去の恋愛話にパンチありますもんねww (2021年4月6日 0時) (
レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 紫姫さん» ありがとうございます(T ^ T)今しかできないこと。頑張ろうと思います！紫姫先生の言葉を見て、元気になりました！今日からまた頑張ります！紫姫先生の小説にいつも元気もらってます。どうか無理をしないで、元気で健康でいてほしいです。 (2021年4月5日 20時) (レス) id: d2356e5600 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ともさん» どうやら、侍スイッチがそこにあるみたいｗ (2021年4月5日 16時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 結愛さん» 今、やりたいことを一生懸命やるのが一番だと思う。今は選択肢もたくさんあるし、例え間違っていてもいくらでも修正が聞くから。私の年代になると選択肢も狭まるし、時間も限られてくる、だから子供たちにもよく言ってるの「やりたいことは今」ってｗ (2021年4月5日 16時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆめさん» あはは、実は書いてる方も結構楽しかったりします。自分で書きながら、笑ってる時ありますｗ (2021年4月5日 16時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2020年11月26日 17時
