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和が帰国してから
踏んだり蹴ったりとはこのことだ
私は、財布だけを持ち
足早にエレベーターホールに向かった
上から降りてきたエレベーターの扉が開くが
すでに上から各階で乗り込んでいるので
ビル中階の私のフロアは
それに乗り込もうとするとすでに満員で
なかなかの競争となるのだ
案の定
空いた扉は満員で
「あ・・・どうぞ」
と言ってその扉を閉めてもらう
あぁ、出遅れた
本当、今日は最悪だ
そう、昼休み・・・怒涛のランチタイム
いつも、キッチンカーや、お弁当屋さんで昼食をテイクアウトするんだけど
今日は、朝からのこのモヤモヤを少しでも和らげたくて
少し奮発して、夜は居酒屋経営している人気の「都々屋」の煮魚定食にしようと
時計を見合わせて、１２時ピッタリにデスクを立ったのに
あぁ
すると、もう１台
エレベーターが下りて来て扉が開く
すると、今度は、一人乗れるか乗れないかの隙間
ここで乗り込んで、重量制限でブーっとアラームが鳴っては
これほど恥ずかしいものはない
それを瞬時に判断しなくてはならないこの状況
すると、横からスッとその隙間に乗り込んで、
こっちを向いた
え・・・
「何？乗るの？ジッとしてるから、乗らないのかと思った」
そう言ってエレベーターの中からこちらに向き直したのは
大野課長で
ニコっと私の顔を見て笑う
「乗りますっ」
そう言うと
大野課長は私の手をグッと引っ張って
そのエレベーターに乗せた
「あんなとこ突っ立てたら、邪魔でしょ、
乗るんだったら、さっさと乗る」
「・・・はい」
エレベーターはゆっくりと、各階に止まり
そのたびに、この満員のボックスを見て
「どうぞ先に行ってください」
と言われ
申し訳なさそうに扉が閉める
それを繰り返しながら、ようやく１階につき、
エレベーターを降りる
「今井さんは今日は一人？」
「はい」
「よかったら、一緒に昼ごはん行く？」
「大野課長とですか？」
「何嫌？」
「いえ、珍しいなと」
「あはは、そう？」
エレベーターホールを出て、ビルから出る
外は、
私の気持ちとは裏腹にビルの間から太陽の光が降り注いでいた
「今日は暖けぇな」
「そうですね」
「ここまで天気えぇと、仕事なんかしてる場合じゃない」
そう言って空を見上げる課長
「ほんとですね・・・
私、帰りたい・・・」
「あはは、朝から結構やられてたからね」
「ほんとそれですよ」
「うんうん、聞いてやっから、
で、どこで飯食おうか」
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yashuchar1031(プロフ) - 紫姫さん» ぶふっw ちょいちょい出てくる過去の恋愛話にパンチありますもんねww (2021年4月6日 0時) (
レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 紫姫さん» ありがとうございます(T ^ T)今しかできないこと。頑張ろうと思います！紫姫先生の言葉を見て、元気になりました！今日からまた頑張ります！紫姫先生の小説にいつも元気もらってます。どうか無理をしないで、元気で健康でいてほしいです。 (2021年4月5日 20時) (レス) id: d2356e5600 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ともさん» どうやら、侍スイッチがそこにあるみたいｗ (2021年4月5日 16時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 結愛さん» 今、やりたいことを一生懸命やるのが一番だと思う。今は選択肢もたくさんあるし、例え間違っていてもいくらでも修正が聞くから。私の年代になると選択肢も狭まるし、時間も限られてくる、だから子供たちにもよく言ってるの「やりたいことは今」ってｗ (2021年4月5日 16時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆめさん» あはは、実は書いてる方も結構楽しかったりします。自分で書きながら、笑ってる時ありますｗ (2021年4月5日 16時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2020年11月26日 17時
