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「なんか、気に食わないね」
そう言ってバックミラー越しに和が私をにらむように見る
「何がよ」
「何がって、その櫻井ってやつだよ」
「ちょっと、部長に向かって」
私をにらむ和の目が
まるで私と部長との関係を見透かされているようで
そのミラーから、パッと目をそらしてしまう
そして、
その行動を思わず取ってしまったことすら
後悔する
和は、昔から異常なくらい勘が鋭い・・・
ここで冷静さをよそわなければ、
コイツのことだ
きっと
「不倫があーだ、こーだ」
といつ攻め立てられるかわかったもんじゃない
え・・・今、私自分で不倫って認めた？
「違う違う違う違う
のおおおおおおおおおお」
思わず、頭を横に振ってしまい
ハンドルがブレ
「うわわわわわわ」
後部シートで
大野課長と和也の悲鳴が聞こえる
「バカかおまえ」
いつも怒らない大野課長から怒号の声
「す・・・すいません
つい・・・」
「ついなんだよ」
と、私を見る和也
「いや、部長ってそんな人じゃないから
仕事はできるし、部下のことも考えてくれるし」
「何？好きなの？」
「え？」
「だから、好きなの？って聞いてるの？」
・・・
やばい
四面楚歌
この車、緊急脱出装置無いかしら
ボタン一つで、どっぴゅーーーんってシートごと飛ぶやつ
「えっと・・・
す、好きよ・・・人として
ね、大野課長？
たぶん、嫌いな人はいないと思うよ
後輩の子だって、随分、仕事しやすくなったって言ったし」
「そうだなぁ、翔ちゃんが来てから、うちの部署
成績もあがったけど、かといって仕事ばハードになったわけではないしね」
「そうですよね・・・
ってなわけで、二宮くんそういうことだ」
良し
全て丸く収まったとと思い
チラっとミラーを見ると
私をジッと見る和
「何？やだな、納得してないみたいな」
「当たり前だろ、
そもそも、おまえそれ浮気だかんね」
「は？
浮気も何も私はあなたと付き合ってるという
現在進行形な状態ではないと思うが」
「こちらは別れますとは言って無いが」
・・・
ダメだ、これ
私は、大野課長に助けを求めるようにミラー越しに
懇願の目を向けるが
ｚｚｚｚｚｚｚｚ
ｚｚｚｚｚｚｚｚ
「今まで、起きてたやないかーーーい
瞬間で寝るんかーーーーい」
前途多難・・・
とりあえず、
1週間、出張で出てる部長がいないうちに
どうにかしなきゃだわ
じゃないと・・・
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yashuchar1031(プロフ) - 紫姫さん» ぶふっw ちょいちょい出てくる過去の恋愛話にパンチありますもんねww (2021年4月6日 0時) (
レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 紫姫さん» ありがとうございます(T ^ T)今しかできないこと。頑張ろうと思います！紫姫先生の言葉を見て、元気になりました！今日からまた頑張ります！紫姫先生の小説にいつも元気もらってます。どうか無理をしないで、元気で健康でいてほしいです。 (2021年4月5日 20時) (レス) id: d2356e5600 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ともさん» どうやら、侍スイッチがそこにあるみたいｗ (2021年4月5日 16時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 結愛さん» 今、やりたいことを一生懸命やるのが一番だと思う。今は選択肢もたくさんあるし、例え間違っていてもいくらでも修正が聞くから。私の年代になると選択肢も狭まるし、時間も限られてくる、だから子供たちにもよく言ってるの「やりたいことは今」ってｗ (2021年4月5日 16時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆめさん» あはは、実は書いてる方も結構楽しかったりします。自分で書きながら、笑ってる時ありますｗ (2021年4月5日 16時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2020年11月26日 17時
