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「よかった・・・間に合って・・・」
そう呟いた翔さんを見ると、
翔さんは、
まっすぐ、シントラの町を見ていた。
それは、本当、おもちゃ箱のように、鮮やかで、小さくて
日本とは、違った街並みが見えていた
そして、その先には
「A見て？
あそこが、
『ここに地果て、海始まる』だ」
私が初めて、翔さんと出会った場所を指差した
「ここが西の果て・・
今から、それがよくわかるから・・」
そう言って、その先を見つめる
私は、
だまって
翔さんと、同じ場所を見つめる
すると、そこに、真っ赤に染まった太陽が、・・・
今度は、海の果て、空始まる場所へと、すいこまれていく、
「・・・」
言葉にならなかった
世の中に、こんな美しい場所があったなんて・・・
大きな太陽だった・・・
どんどんと吸い込まれていくにつれて、
海も空も、そして、シントナの町も、
真っ赤にそまっていった・・・
「・・・あ」
思わず、言葉が漏れる
すると、
その小さな声をも、翔さんは反応してくれて、
「だろ？A、ここが西の果てだってわかるだろ・・・」
「・・・はい」
「でも、そこから実際は、海や空が続いているんだ・・永遠に・・・
果てなんて・・・本当はない」
「・・・」
低音で響く翔さんのその言葉には重みがあった
今までとは、全く違った翔さんの１面を垣間みた気がした
「翔さんは、この町がすきですか？」
と聞くと
「・・・あぁ、好きだね
特に、
今この座っている場所が・・・
好きだよ・・・」
「好きだよ」という言葉に
ドキンとした
その場所が好きと言っているのはわかっているのだけれど
その、言い方が
・・・
いろんな意味を含めているような気がして
「・・・私も、好きになってしまいそうです」
私は
翔さんの顔を見ずに
もうほとんど海と空の狭間に吸い込まれていってしまい赤ではなく
黄色とブルーに染まりつつある、その景色にを見ながら、つぶやいた・・・
言葉を間違ってたのかもしれない
「好きになってしまいそうです」
ではなく
もうすでに・・・
「好きです・・」
私は、消えて行った太陽を見ながら
そう呟いた・・・
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紫姫(プロフ) - まーちゃんさん» こーなりました・・・あは。それが、紫姫わーーーーるど♪ (2019年6月5日 23時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - あやさん» ドキドキにへにへしながらｗいつもありがとうございます。ちょっと拗らせてみましたｗｗｗ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆめさん» 少しスパイス投入してみました。ここから、ラストまで、楽しんでいただけたらと思います。 (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - きゃーーー！ついに進展ですね！どうなるの？翔さんなんて言うの？気になります！！次回も楽しみにまってます。 (2019年6月5日 20時) (レス) id: 8fb0672773 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回ドキドキにへにへしながら拝見させていただいています。いいなぁ… (2019年6月5日 4時) (レス) id: 0f8d7fa212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年5月17日 0時
