明るく楽しく元気よく！！なマフィアですが、一寸キレるそうです (文豪ストレイドッグス)

弁当ですが、ありません ページ40

昼休み


「Aちゃん、たべよ！」

『うん！ 一寸待って、お弁当さっきから探してるんだけど・・・・』

　弁当が見つからない。 今日は中也に作ってもらったのに。

「まさか、無いの？」

『うん・・・。 また、忘れちゃったかな？ アハハ』

　そんな筈はない。 中也が朝しっかりと手渡してくれたのだから。 忘れたはずがないのに。

「ッ誰かがとったんだ」

『え？』

そりゃそうでしょ。 だって、バックが荒らされてるもの。仕事の書類がとられてなくてよかった。

『でも、そんなこと。 そんなひどいこと、するかな？』

　素人が推理するのはよくないよ？

「・・・前もあったの、こんなこと。

　誰か、Aちゃんのお弁当とった？ 知ってる人は教えて！」


　そ、そんな大々的に言わなくても・・・。


「アハハハハ」

「ッ吉田君！ 貴方なの！？」

　多分ね

『あ、朱莉さん』

「嗚呼、あれか。 ゴミだと思って、捨てちまったよ」

　 それはそれは

貴方の目は何でもかんでもごみに見えるようにできてるんじゃない？
ていうか、人のバッグの中までゴミ捨てしなくていいから手前の机の中掃除してくれよ。 知ってるぞ？ プリントが奥でぐっちゃぐちゃなの。 手前が捨てた弁当いくらすると思ってるんだよ、材料費もさることながら、中也の愛情こもってるんだぞ！？ 金で買えねえよ！
あれが塵に見えるなんてすごいね、包んでるバンダナは紅葉姉と一緒に選んで、弁当箱は一ちゃんと選んだんだぞ！？


　許すまじ、吉田！！！

　まあ、しょうがない。 ゴミ箱から探してこないと





　 ゴソゴソ

『あった。 でも、もう食べれないね』

　中がぐちゃぐちゃだ


「Aちゃん」

『大丈夫だよ？ 気にせずに食べてよ』

　お腹すいた〜。 まあ、でもお菓子がある！


「私の、一緒に食べる？」

『・・・否、いいよ。 私には、お菓子があるし』

「そっか」


ねえ、幾ら朱莉さんでも、知らない人が作ったご飯なんて食べられないから。 御免なさい

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