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キレないで欲しい ページ33

そろそろ授業が始まる。 というか、もうとっくに始まってた。

『次は、学活だったっけ?』

「そう。 そろそろ行かないと。 時間が被ると不味いから・・・」

 申し訳なさそうに眉を下げる可憐ちゃん

『あ、そっか。 気が付かなくって御免ね。 私はもう少し時間潰すから、先帰ってて』

「有難う。 御免なさい」

『いいよ。 可憐ちゃんは友達でしょ!』

「勿論! じゃあ」

『うん』

タッタッタっと、足音が遠のいていくのが分かる

異能にはかからないようにしなくちゃな・・・

でも 異能に掛かるきっかけが分からないんじゃ、防ぎようがない

 あ、そういえば

『家族なんて、私のはもういないからかかっても関係ないか』


私が十三歳のころに殺された優しかったお父さんとお母さん。 いつも笑っていたお母さん。 口下手で不器用だけど、いつも私のことを気にかけてくれていた優しいお父さん。 殺した奴が、世界で一番憎い。 見つけたら、只では済まさない。


『取り敢えず、リンタロウに報告かな』

 pllll−pllll


「もしもし?」

『リンタロウ? 一寸報告があるんだけど』

「如何したんだい?」

『その、ターゲットの山本むつみに』

「うん?」

『カッターキャーをされました』

「カッターキャー、かい?」

『うん。それと、昨日言ってた異能は嘘だったみたい。 違う異能だったって。』

「嗚呼、その件に関しては知ってるよ」

『知ってたの?』

なんで知ってるわけ?

「その件はおいておいて構わない。 カッターキャーと言うことは、君は陥れられたわけだろう?」

置いておけないけど。まぁ、リンタロウのことだし、何か考えがあるはず

『そういうことになるね。不本意ながら』

「わかったよ。 赤城くんと、夏樹くん?はどうなんだい? 信じてくれているんだろう?」

『それが、可憐ちゃんはターゲットの異能に掛かっているみたいで、信じられなくてご免なさいって泣きながら謝られたよ』

「そうかい。 夏樹くんも不憫だねぇ。 まあ、Aちゃんを陥れたってことはターゲットも、それなりの覚悟でやっているんだろうね?」

うわ、ガチギレじゃん

『まぁ、何とか上手くやるから心配しないで』

「傷をつけられたりしたら言うんだよ?事故死に見せ掛ければ特務課も文句はつけられないだろうし」

『やめてね?』

「じゃあ、頑張って」

『うん。リンタロウも仕事、頑張って?』

「ハイ」

いじめの程度が低すぎてワロタ→←可憐ちゃん



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怪盗MOON - らんぽさぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!? (2020年1月8日 16時) (レス) id: f4a01fc3d7 (このIDを非表示/違反報告)
なすび(プロフ) - 江羅古九さん» わかりますね・・・。 授業中にふと窓を見たら浮いている幹部様 (2019年4月4日 21時) (レス) id: 7f7fe23c11 (このIDを非表示/違反報告)
江羅古九 - はあ。中原中也……学校に来てください。出来れば、窓から。 (2019年4月2日 11時) (レス) id: 0bf8db909c (このIDを非表示/違反報告)
なすび(プロフ) - からうりさん» 私も来てほしいいいいいいいい・・・・ (2018年12月29日 17時) (レス) id: 5cd55af429 (このIDを非表示/違反報告)
からうり - あああああああああ……新旧双黒よ…私の学校にも来ておくれ… (2018年12月28日 22時) (レス) id: f4de6f3b30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なすび | 作成日時:2018年8月5日 21時

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