楽しい時間って本当にあっという間だよね ページ27
空が緋色に染まってきた。 今からは、黒の時間だ
『そろそろお開きにしようか。 また明日ね、二人とも』
「そうだね、もうすぐ暗くなっちゃうもんね」
少し淋しげな顔を見せる夏樹だが、直ぐにまた表情を切り替え
「また明日、だね」
『うん、また明日。 エリスちゃんも』
エリスは、これ以上はないというほどの笑顔で
「また会いましょう、かれん!」
「ふぁー、可愛い。 また会おうね、エリスちゃん」
『赤城君、また明日』
「Aちゃん、また明日。 夜にでもラインするよ」
赤城のなんて事もない挨拶。 しかし、それを聞いた氷木は
『うん、また明日ね』
少し困ったような顔をして、じゃあ行こうかとエリスに声をかけた
「A、さきにいっててちょうだい。 直ぐ追いつくわ」
『え、エリスちゃん?』
いいからいいからと、先に行かせ、居なくなったのを確認し、如何したのだと二人が不思議そうにしている中、口を開いた
「Aにあまり深く関わり過ぎちゃ駄目よ。 深く関わりすぎると、戻ってこられないくらいの深い深い底なし沼にはまってしまうわ。 真っ黒のね。
ま、ちゅうこくはそれだけよ。 じゃあ」
話はこれだけだと、クルリと向きをかえ、去っていく
「待って! 其れは如何いう事なの?」
暫く呆然としていた夏樹だが、我に返り、エリスに問いかける
然し、いつの間にかエリスの姿は消えていた
「なっちゃん、今は大人しく帰ろう。 気にしないで、きっと冗談だよ。 さ、送るから」
納得がいかないという顔をしながらも、帰路へ着く夏樹。
光と闇が交わる時間 光の住人と闇の住人が交わる
『ごめんなさい』
小さくつぶやかれた言葉は、誰にも拾われることはなかった
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怪盗MOON - らんぽさぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!? (2020年1月8日 16時) (レス) id: f4a01fc3d7 (このIDを非表示/違反報告)
なすび(プロフ) - 江羅古九さん» わかりますね・・・。 授業中にふと窓を見たら浮いている幹部様 (2019年4月4日 21時) (レス) id: 7f7fe23c11 (このIDを非表示/違反報告)
江羅古九 - はあ。中原中也……学校に来てください。出来れば、窓から。 (2019年4月2日 11時) (レス) id: 0bf8db909c (このIDを非表示/違反報告)
なすび(プロフ) - からうりさん» 私も来てほしいいいいいいいい・・・・ (2018年12月29日 17時) (レス) id: 5cd55af429 (このIDを非表示/違反報告)
からうり - あああああああああ……新旧双黒よ…私の学校にも来ておくれ… (2018年12月28日 22時) (レス) id: f4de6f3b30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なすび | 作成日時:2018年8月5日 21時