【文スト】 死んだら 天国に来ました(私にとっての) ですがそこには、要らない奴までがついてきましたpart２

勝てた！　勝てたよ！　 ページ9

「こりゃ、吃驚だね。 まさか社長が負けるなんて」

　与謝野女史、居たんだった。 忘れていた！


「いえ、未だ一勝ですから」

「・・・与謝野女史っての、ヤメテくれないかい？」

「え、じゃあ、何と呼べば・・・」

「好きに呼んでくれればいいんだけど。 その、堅っ苦しいじゃないか」

　 え？ どうしよう・・・ 呼びたい呼び名がいっぱいありすぎて


　晶子さん 晶子姉さん あきさん 晶ねエ 晶姐さん


「晶ねェ？」

「うん、良いじゃないか」

　 ジーザス、あの与謝野女史を、晶ねエと呼ぶことになるなんて・・・


　 夢みたい！！
　
　 諭吉さんにも勝てたし、与謝野女史を晶ねエって呼べるようになったし・・・


　もう死にたくはないけど、死んでもいい！



「成長したじゃないか、A」

「乱歩さん・・・」

　 あの乱歩さんが成長したじゃないかなんて


「つぎは、僕と推理勝負だな」

　 え、無理ゲーやん


「まじですか？」

「勿論だろ？」

　 拒否権ないんかい

「成長したな、A」

「諭吉さん・・・。 手、抜いてましたよね？」

気付いてるんだからな！ お父様にすら勝ってた諭吉さんが私に負けるはずないって！

「いや、そう言う訳では」

「じゃあどういう訳なんですか」

そう言うと、諭吉さんは言いにくそうに下を向いて、か細い声で何かを呟いた。

「・・・う・・・た」

「え？」

「昨日猫を追いかけて路地裏を走っていたら足首を捻った」

はぁ！？ 大変じゃん！ 私と手合せしてる場合じゃないじゃん！

「だ、大丈夫なんですか！？」

「少し違和感が」

「病院行ってください！」

にゃっふー→←稽古、諭吉さんのカッコよさが存分にみられる機会。

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