【文スト】 死んだら 天国に来ました(私にとっての) ですがそこには、要らない奴までがついてきましたpart２

そっれかーらそっれかーらどーうしーたの―？ ページ16

それから数週間


　 正直、心臓が持ちません

「A、僕を好きになってよ？ ね？」

　壁ドーン、顎クーイ

「無、無理です。 ていうか、今すぐやめてください」

「君は、僕にこうしてほしかったんだろう？」

　 イケメンの無駄遣いめ！

「わ、わたしは、確かに治のこと好きだけど」


　 因みに今、録音してます。 いつも持ち歩いてるんですよ、録音機と、デジカメ

「だったらいいじゃないか。 僕は、本気で君が好きなのだよ？」

「もう、本当に、ヤメテ」

死にたい

「ふふふ、赤面しちゃって、可愛いなー」

　 顔見れない。 それもこれも、全部あの神の所為だ！

「本当、やめてください」

「じゃあ、君が僕の言うこと聞いてくれるなら、やめてあげる」

「聞きます聞きます！」

「じゃあ一つ目、敬語をやめて、元の喋り方に戻ること」

「わかった！」

「二つ目、僕と付き合って？」

「わかった！」

「決定ね」


　 ん？ 何が？

「じゃあ、君は今日から僕の彼女だ！」

「え？ 何で？」

「さっき君、わかったって言ってたじゃないか」

「・・・いやいやいや、なしなしなし！」

「あり！」

「なし！」


　 言い合いを続けていると

「何してるんですか、A様、太宰君」

「翔真、良いところに！」

「太宰君？ 今すぐA様から離れてください。 そして、土に還ってください」

いや、そこまではしなくても

「酷い！ ・・・まあ、今日のところは諦めます。 でも、絶対僕のモノにするから！」


「・・治、お願いがあるんだけど」

「何？」

「一人称を、私、に変えてくれない？」


　 僕に慣れないんだよね〜。 十五歳ので読んで一応は知ってるけど

「私？ ・・・わかったよ。

　あ、こんな自己紹介は如何？

　









　 私の名は太宰

　 太宰治だ」



「かっこいい！！」


「有難う」

「何やってるんですか」

「生きててよかった」

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