第43話 紫の教育方針 ページ44
頭を抱えて蹲ってしまったトントンさんの背を撫でながら、私は先程の兵士達の事を思い出す。
...もしかして、飴貰ったのって幼児だと思われてたから...？
そう考えると、全て納得がいく。
彼等対応は、身寄りの無い幼児に対する物だったのだ。それなら、あれだけ感極まったりする理由も分かる。
shp「なんでトントンさんに言ってなかったん？」
『言う必要も無いかと思って...聞かれなかったのもありますが。私自身、あまり気にしておりませんでした』
tn「馬鹿ァ！！あん時の俺ェ！！バカァーーー！！」
慟哭を上げるトントンさんを、一先ず座れる所まで誘導した。そのまま彼を挟み、ショッピさんも含めて三人で座る。
次第に彼は落ち着いてきたが、耳が完全に垂れてしまっていた。
『あの、本当にお気になさらないで下さい。先程も言いましたが、人間界では成人超えておりますし...』
tn「っほ、ホンマに、ですか...？」
『本当です。嘘なら、書記長補佐をやろうとも思いませんよ』
そう言うと、トントンさんの耳は少しずつ上がっていく。
...大丈夫かな、この上司。感情の起伏が分かりやすいぞ。
少し心配になりながらも、私は彼を励まし続けた。
tn「すんません...落ち着きました」
『それは良かったです』
暫くすると、トントンさんの耳は完全に元に戻っていた。
まだ肩を落としがちではあるが、先程よりはマシだろう。
shp「トントンさんも大丈夫そうやし、取り敢えず現状の判断行ってもええ？」
『あ、はい。お願いします、ショッピさ』
shp「...」
『...ショッピ、お兄ちゃん』
そう言うと、彼は満面の笑みを浮かべた。
一瞬真顔だったのは、見なかった事にしたい。
shp「まず、腕は悪い方や無いな。持ち慣れて無いから飛距離が足りひんけど、練習すれば的には当たるようになる」
『成程...』
tn「...やっぱり、戦う事になってしまうんやな」
トントンさんが目を伏せる。
優しい彼は、私が生きている者を撃つ事を心配しているのだ。
しかし、この国で生きていくにはそれをするしかない。
...心臓が、冷えてくみたいだ。
shp「いいんじゃないっすか？戦場出る訳じゃないし」
tn『「......えっ？」』
shp「今から訓練しても、即戦力にならんでしょ。俺、大先生に訓練頼まれたけど、兵士にしろとは言われてませんから」
その言葉に驚いていると、ショッピさんは立ち上がり、私と向き合う。
shp「さて、此処からは人間お得意の“考える”時間やで？」
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つばき - 沼…決定的成功……探索者………なるほど？？？？大好きです！！！！！！！(大声) (2021年11月23日 23時) (
レス) @page45 id: f38a77f071 (このIDを非表示/違反報告)
毎日たこ焼き - ロリ妻…ｸﾞﾌｯｯｯ (2021年11月17日 20時) (レス) @page43 id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 俳優の…さん何処いっちゃった…え…あの人…とソワソワしております！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page36 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ソノ - 面白そうだと思ったら、くるとがさんだとは…、読ませていただきます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 24deaf33a5 (このIDを非表示/違反報告)
夢屋(プロフ) - ド|ズ|ル|社の皆さんが登場するとか聞いてません。本当最高です 。有難う御座います。 (2021年10月18日 23時) (レス) @page29 id: 6a562a9c6a (このIDを非表示/違反報告)
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