第44話 這う声 ページ45
一方、その頃。
side nigu
ng「急げー、急げっ！」
短い足を必死に動かしながら、俺はA様のいる射撃場へと戻っていた。頭には軽食と飲み物の入ったお盆を乗せ、廊下を駆ける。
人型の方が速いとは思うが、万が一もあるし、仔犬の姿で移動する事にしておいた。
休憩しても良い頃だし、先に行動してA様に褒めてもらおう！
すれ違う兵士達が微笑ましい目で見てくるのを感じるが、それに反応はせず、前だけを見て走る。
...すると。
“_____________。”
“_________。”
ng「...ん？」
聞き覚えのある声に、足を止めた。声の位置はその場から近い倉庫から聞こえてくる。
少し気になって恐る恐るその中を覗くと、そこには鬱先生がいた。
...あぁ、鬱先生の声か...誰と話してるんだろ？
そう思っていると、彼の手元に何やら黒いモヤのようなものが纏わり付いていることが分かる。どうやら彼は、
ut「まー、ええっすわ。僕はちゃんと、やる事やりましたんで」
？[あぁ、ありがとう鬱先生...まさかとは思うけど、あの銃の差出人が俺っていうのは言ってないですよね？もし言ってたら...]
ut「いやいやいやいや！！言ってませんって！！■■■さんの名すら出してないっすよ！？」
黒いモヤからの声に、鬱先生は慌てながら受け答えしている。
...というか、何だろう。今、鬱先生は
音がグチャグチャで、全く聞き取れない。
しかも、あの黒いモヤの声は聞き続けていると何だか血の気が引いていく。
なんで、鬱先生はあんなものと話していて無事なんだろう。顔色に全く問題が無い。
彼は一体、
？[そ。ならいいや、流石にあの子は俺の名前聞き取れるでしょうし]
ut「...あの、コレって聞いていいか分かんないんすけど。なんで、■■■さんはAちゃん気に入ってはるんすか？」
自分の主人の名前が出て、思わず身体を揺らす。
黒いモヤはそれを聞いて、笑い声を上げた。
？[ははっ！そうだなぁ...平凡で、得意不得意に特筆した点は無い普通の人間。それは人を羨む前に諦め、自らを抑圧し、周りを円滑にする...そういう者こそ]
？[女神の遊び相手...“探索者”に相応しいんだよ。あ、勿論鬱先生...貴方もね？]
その這い寄る様な声を聞いた時、俺は心臓を掴まれた様な感覚に陥り、その場で意識を失った。
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つばき - 沼…決定的成功……探索者………なるほど？？？？大好きです！！！！！！！(大声) (2021年11月23日 23時) (
レス) @page45 id: f38a77f071 (このIDを非表示/違反報告)
毎日たこ焼き - ロリ妻…ｸﾞﾌｯｯｯ (2021年11月17日 20時) (レス) @page43 id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 俳優の…さん何処いっちゃった…え…あの人…とソワソワしております！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page36 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ソノ - 面白そうだと思ったら、くるとがさんだとは…、読ませていただきます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 24deaf33a5 (このIDを非表示/違反報告)
夢屋(プロフ) - ド|ズ|ル|社の皆さんが登場するとか聞いてません。本当最高です 。有難う御座います。 (2021年10月18日 23時) (レス) @page29 id: 6a562a9c6a (このIDを非表示/違反報告)
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