第４話 契約の力 ページ5
数分前。
side tonton
昼飯を食べ終えた俺は、Aさんのお陰で大分楽になった書類を片付けていた。
tn「...ふぅ。一先ず、手元の分は終わったな」
そろそろ、彼女の授業も終わった頃だろう。
労いに軽食でも持って行こうかと、迷っていた時だった。
_____________たす、けて。
tn「っ！？」
自分の左手の薬指が、少し熱を持ったかと思うと、そんな声が頭の中に入り込む。
...これは、Aさんの声...？
熱を通じて、彼女の焦り・不安・恐怖が感じ取れた。消え入りそうな声も相まって、俺は焦燥感に駆られる。
tn「...っ何処や。Aさんのとこに行かな...！」
そう、椅子から立ち上がろうとした時。
少し身体が引っ張られる様な感覚がした後、俺はAさんとゾムの間に入っていた。
_____________
tn「(今思えば、アレって花嫁召喚の効果やったんかな？)」
胃痛が起こる腹部を擦りながら、俺は向かい合う二人を見る。
Aさんは生命の危険から解放された為か、少し疲れた様な表情をしていた。
...ホンマ、ウチのもんがすみません...。
『あ、あの。そろそろスマホを返して貰えませんか？大切な物なんです』
zm「すまほ？...あぁ、このちっさい板？」
「ほいっ」とゾムはAさんに板の様な物を返す。それを受け取ったAさんは、柔らかく微笑み、ホッと息を吐いた。
...なんか、可愛ええなぁ。
ふと過ぎったその考えに、ハッとして首を振る。
今はそれ所じゃない筈だ。俺は、板を握り締める彼女に近付き声をかける。
tn「壊れたりとかしてへんか？大丈夫です？」
『えーっと...大丈夫みたいです。画面もつきますし』
tn「画面？」
zm「ソレ、鏡とちゃうん？」
俺とゾムで、Aさんが持つ板を覗き込んだ。
彼女が板の縁を触ると、真っ黒だった面に、絵が浮かび上がる。そこには、Aさんと黒髪の女性が笑顔で此方を見ていた。
え、凄っ。
tn「な、何も無いのに絵が出てきた！？」
『写真っていうんです。まぁ、コレの本来の使用用途は通話になりますけどね』
tn「通話？念話みたいなもんですか？」
『ちょっと形式は変わりますが』
彼女からスマホの説明を受けていると、俺はゾムが放心した様に写真を見つめていることに気付く。
tn「ゾム？どうした？」
『何か気になることでもありましたか？』
zm「ハッ！...いや、なんもない...」
ゾムはそう言うと、フードを深く被って何処かへ去っていった。
...何やったんや、アイツ。
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つばき - 沼…決定的成功……探索者………なるほど？？？？大好きです！！！！！！！(大声) (2021年11月23日 23時) (
レス) @page45 id: f38a77f071 (このIDを非表示/違反報告)
毎日たこ焼き - ロリ妻…ｸﾞﾌｯｯｯ (2021年11月17日 20時) (レス) @page43 id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 俳優の…さん何処いっちゃった…え…あの人…とソワソワしております！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page36 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ソノ - 面白そうだと思ったら、くるとがさんだとは…、読ませていただきます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 24deaf33a5 (このIDを非表示/違反報告)
夢屋(プロフ) - ド|ズ|ル|社の皆さんが登場するとか聞いてません。本当最高です 。有難う御座います。 (2021年10月18日 23時) (レス) @page29 id: 6a562a9c6a (このIDを非表示/違反報告)
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