第23話 ドラゴンスレイヤー ページ24
土に汚れた服を少し払い、目の前の少年と目を合わせる。
私と目が合った少年は胸に手を当て、軽く頭を下げた。その様子に、私は恐る恐る口を開く。
『...シロ、だった
ng「はい。真名は、ニグでございます」
『ニグ...君』
ng「呼び捨てで大丈夫ですよ。ご主人様」
そう言うと、シロ...ニグは柔らかく微笑む。
どうして人型になったとか、そもそも何故魔獣の姿で居たのかとか、聞きたい事は山程あった。
しかし、そんな悠長な事はしていられない。
“ーーーーーーッ！！！！”
ng『「っ！！」』
ドラゴンが、視認出来る位置にまで来てしまっていた。禍々しい紫色の瞳孔が、私とニグを捉える。
私は一先ず逃げようと、ニグの腕を掴み、走り出そうとした。
...しかし。
『ニグ、早く逃げないとっ...！』
ng「...」
ニグはドラゴンの方を見たまま、その場を動こうとしない。
引っ張ろうとするも、一体どんな体幹をしているのか、微動だにしなかった。
ng「...ご主人様、俺に命令を」
『命令って...じゃあ、此処から逃げ』
ng「それでもいいんですけど」
ng「許可さえ貰えれば、俺がエンダードラゴンを倒します」
その言葉に目を見開く。
不可能だ...と、考える前に口は動いていた。
『...出来るの？』
ng「命令があれば」
『自爆特攻とかでは』
ng「無いです」
ニグは狼狽える事無く、そう答える。
ドラゴンの声は、もう耳に害がありそうなほど近い。
...今は、考える時間も惜しい...か。
『ニグ、あのドラゴンを討伐して！』
ng「畏まりました。ご主人様」
私がそう命じた瞬間、ニグは勢いよく飛び上がる。
そして、勢いよく落下する事無く、浮く様にゆっくりと下りてきた。
ng「【アトミックディスアセンブラー】！！」
ドラゴンと同じ高さに静止すると、ニグが声高らかに宣言する。
彼の手に、ハンマーにもツルハシにも近い大きな武器が出現した。
ng「おらおら！これでタコ殴りだァ！！」
ニグはその武器を軽々と振り回し、素早くドラゴンに叩き付ける。私の目では到底追えない速さだったが、それでもドラゴンを翻弄している事は分かった。
...そして。
ng「これで...終わり！！」
ニグの最後の一撃が、脳天に突き刺さる。
ドラゴンから眩い光が四方に漏れ出し、断末魔を上げながら爆発した。
“ーーーーーーーーッ...”
その声は、何故か...嬉しそうに、聞こえた気がした。
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つばき - 沼…決定的成功……探索者………なるほど？？？？大好きです！！！！！！！(大声) (2021年11月23日 23時) (
レス) @page45 id: f38a77f071 (このIDを非表示/違反報告)
毎日たこ焼き - ロリ妻…ｸﾞﾌｯｯｯ (2021年11月17日 20時) (レス) @page43 id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 俳優の…さん何処いっちゃった…え…あの人…とソワソワしております！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page36 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ソノ - 面白そうだと思ったら、くるとがさんだとは…、読ませていただきます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 24deaf33a5 (このIDを非表示/違反報告)
夢屋(プロフ) - ド|ズ|ル|社の皆さんが登場するとか聞いてません。本当最高です 。有難う御座います。 (2021年10月18日 23時) (レス) @page29 id: 6a562a9c6a (このIDを非表示/違反報告)
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