第31話 勇者狩り ページ32
机に乗ったニグを目にした皆さんは、各々驚愕を顔に浮かべている。
その状況がよく分からず、私は軽く首を傾げた。
...あれ、そんなに驚く事かな。
bn「犬が喋ってる...やっぱすげぇな、魔界は」
or「いやいやいやいや何言ってんすか、ぼんさん！獣人でもない限り、魔獣は喋りませんよ！当たり前やないですか！！」
bn「えっ、そうなの！？」
そんな会話が聞こえてきて、私はハッとする。
魔界のスケールが大き過ぎて、どうも何でもありと思ってしまっていたようだ。少し恥ずかしくなってくる。
すると、ニグを見ていた総統閣下が口角を上げた。
gr「ほぅ、コレは驚いた。ペ神から聞いてはいたが、実際に会ってみないと分からない事もあるものだな。エミ兄やん」
em「っ！...ま、まさか」
gr「ニグ、だったか。君は......“勇者”だな？」
『えっ』
ng「...あぁ、高位の魔族には分かるんですね」
総統閣下の言葉に、ニグは机を下りて人型へと姿を変える。
そして、私の側に来ると周りに向けて前髪をかき上げた。
その額には、瞳の色と同じ赤い水晶が輝いている。
ng「初めまして、カーバンクル族のニグでございます。総統様の言う通り、勇者です」
『...勇者って確か、魔力が種族の規定以上の魔族の事でしたよね？でも、ニグって...』
ニグは確か、魔力の枯渇で死にかけていた筈だ。
魔力の多い者が、そう簡単に空っぽに出来るのだろうか。
困惑していると、エーミールさんが口を開く。
em「勇者狩り、ですか」
ng「...はい」
kn「...成程なぁ、そう言う事かぁ」
勇者狩り、その言葉をニグが肯定した時、周りの皆さんは眉をひそめた。
...勇者狩り、まだ言葉しか習っていない奴だ。
様子を伺っていると、トントンさんが気付いたのか私の肩に手を乗せ、軽く説明をしてくれた。
tn「“勇者狩り”って言うのは、勇者の強大な魔力を狙った強盗行為の事です。生まれたばかりの、まだ自己防衛も出来ない魔族の魔力を根こそぎ奪って売買するんや」
『魔力を...？』
gr「魔力自体は、魔具の燃料提供すればそこそこの金になる。しかも勇者の魔力は純度が良く、高く売れるだろうな」
その言葉に、私は絶句する。
...魔力は第二の体力のようなもの。魔族は、魔力が無くなれば生きられない。
そんなの、人間で言う臓器売買じゃないか。
“Aちゃんが走ってこなかったら死んでた可能性の方が高かったよ”
ペ神さんの言葉を思い出し、私は奥歯を噛み締めた。
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つばき - 沼…決定的成功……探索者………なるほど？？？？大好きです！！！！！！！(大声) (2021年11月23日 23時) (
レス) @page45 id: f38a77f071 (このIDを非表示/違反報告)
毎日たこ焼き - ロリ妻…ｸﾞﾌｯｯｯ (2021年11月17日 20時) (レス) @page43 id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 俳優の…さん何処いっちゃった…え…あの人…とソワソワしております！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page36 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ソノ - 面白そうだと思ったら、くるとがさんだとは…、読ませていただきます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 24deaf33a5 (このIDを非表示/違反報告)
夢屋(プロフ) - ド|ズ|ル|社の皆さんが登場するとか聞いてません。本当最高です 。有難う御座います。 (2021年10月18日 23時) (レス) @page29 id: 6a562a9c6a (このIDを非表示/違反報告)
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