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冒険1 ページ2

崖の下に倒れていたのは色白の自分と同じくらいの女性。

黒のマントを携え、腕には豪腕(ナックル)と呼ばれる武器を持っている。

そしてお腹を露出している衣装←



崖から落ちてきたのだろうか、とろくな確認もせずミドリヤは近づいた。


ミドリヤ「大丈夫ですか!?なんとかしなくちゃ…」

いや、口よりも先に手を動かさなくちゃ!


(ポーチ)からポーションとハンカチを取り出し、ハンカチにポーションを染み込ませ血が出ている部分にそっと乗せた。

?「!?」

ミドリヤ「あ、大丈夫です!僕が作った下位回復薬(ポーション)ですから…」




?「作ったって……君……


っ!後ろ!」

ミドリヤ「ぇ?…うわぁぁ!?」



女性が指差した方向を見ると狼の魔物がこちらに近づいてきていた。

狼、とは上手く表現できない。赤黒い目に身体の所々に赤いモノをつけ、形容しがたい匂いを発している。

ミドリヤの本能が「逃げないとまずい!」と危険信号を発し続けている。


?「私のことはいい!君は早く逃げて!」

後ろから声が聞こえた。

女性は足を挫いてしまい動くことが出来なかった。

つまり、ここで逃げれば自分の命は助かるが女性は高い確率で命を落とすだろう。

逃げる……ってそんなの…

考えながらもグルルルと地獄の底の窯がぐつぐつと煮えるような声色をしながら近づいてくる。

足がすくむ、正直逃げたかった。



………でも



ミドリヤ「……僕だって勇者を目指す一人なんだ!魔物一匹に怖がってたら……


僕は、何もできない!」

初めて扱う鉄剣を取り出し、魔物と向き合う。


足はがたがた震えて、まともに動きそうもない。

けど、ここで逃げたら僕は本当の勇者になんてなれるわけないんだ!!



魔物「グルオウ!!」

魔物が高い跳躍をしてこっちに向かってくる。

もうダメか、と思い一瞬目をつぶってしまった。

?「危ない!」





ふと、頭の中に言葉が響いた。









(私が……きた!)


次の瞬間、(ポーチ)の中に入ったオールマイトの人形が静かに光を帯びていく様子を誰も見ることは無かった。









魔物「グァァァァァ!!!」

魔物の甲高い叫びが森の静かな雰囲気を壊していった。

さわりとマントが擦れる音がした。




待てどもこない痛みに困惑してミドリヤは目を開けた。

そこにいたのは……



?「もう大丈夫!なぜって?」






オール「私がきた!!」



英雄、オールマイトだった。

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カリー(プロフ) - 桜猫さん» 褒めてくれてありがとう!めっちゃ嬉しい!最近忙しくてあんまり更新できない!ごめん! (2019年7月22日 23時) (レス) id: 2620c4ccba (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - いいっすねいいっすねぇ!更新お疲れさま、やっぱり貴女の文才には頭が上がりませんなぁ (2019年7月22日 23時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
カリー(プロフ) - 桜猫さん» いつもいつもありがとうございます!!明日ね、うんちょっとあれだよ。あれするから (2019年7月14日 23時) (レス) id: 2620c4ccba (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - でぇぇぇぇおくれたっ!めちゃくちゃ出遅れた!良いっすなファンタジー、私も魔法とかフアンタジックなお話が好きなので楽しみです! (2019年7月14日 22時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kurry | 作成日時:2019年7月7日 23時

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