第五十九話 あいつって誰よ？ ページ5
泊まってから二日が経った。
ぺいんとさん達とも仲良くなり、呼び捨てで会話するようになった。
泊まって分かったが食料は自分達で確保していて、料理はトラゾーと死神君が作っているらしい。
いつものように食堂で料理を作ってもらって食べている。
見返りとして甘味を作ってお礼として手渡している。すっごく好評だった。
『というか手紙もらってたのに行かなくていいのか？』
pi「大丈夫でしょ、うん」
sho「適当やなｗ」
丁寧な食べ方をするエミさんやトン氏。
豪快に手づかみでパンを食べるチーノやシャオさん。
文化の違いがよく見えるなぁ……
ダダダダダダ…
バンッ
？「おーい！皆いるか！？」
勢いよく扉を開け元気よく叫ぶ一人の青年。
走ってきたのか息を切らしている。
ぺいんとはそれに苦笑すると「いるから食堂にこい」とその青年を誘った。
その青年を見ようとするとぱちくりと瞬きをする紅茶色の瞳と目があった。
？「あれ？みない顔だね？旅人？」
pi「魔王サマだよ魔王サマ」
？「魔王様！？俺初めてみた！！」
機嫌がよくなったのかスタスタと私のところへ駆け寄り手を差し伸べた。
tm「俺は赤髪のともって皆から言われてる。ともでいいよ！」
『お、おう…？』
そのテンションについていけないながらも握手をするとともさんは二カッと笑った。
なんかこういう人っていいよなぁ…
si「ともさん遅かったですね」
tm「いやぁ俺の父さんが死んだから継承とか色々ですっごい急がしかったんだよね」
tz「弟の方はどうだったの」
tm「あいつ？あいつはまた部屋で引きこもってるよ」
kr「相変わらずだな」
tm「でもあいつの方が勢力が強いのが不思議だよねー」
pi「まぁ弟は貴族派だし強いのは仕方ない。国民派は力が弱いし」
tm「そうなんだよねー」
あー…もう大体分かったわ。
トン氏達も何をすればいいのか察したのか嫌そうに顔をしかめている。
ようするに、ね？あれですよね。
『つまりともさんは前国王の息子で弟の方が力が強いから…』
tm「そう！俺が継承できるようにするってこと」
tn「手伝う義理もないんやけど俺ら」
ci「わざわざめんどくさいことに首突っ込むほど優しくないで」
tm「…分かってる。でも、俺見ちゃったんだよね」
rbr「何を見たんや？」
tm「あいつが、国王暗殺を計画していたこと。あいつが、俺を暗殺しようとしていたこと」
ともさんはにぎりこぶしを作った。
第六十話 同盟、作戦及び対話をはかること→←第五十八話 王様事情
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翡翠琥珀@カリナと咲(プロフ) - 八十話程なのに読んでみると百話以上読んだ後のような満足感がありました！すごいです！ (2022年6月8日 13時) (
レス) id: cceed3ce75 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2020年1月29日 20時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
カリー(プロフ) - さんさんのさんさん» ありがとうございます！すんごい亀更新だけど少しずつ頑張りますので応援してやってください(上から目線ですみません) (2019年12月21日 14時) (レス) id: de4e6bf21c (このIDを非表示/違反報告)
さんさんのさん - わ、面白いです！内容とか設定が他にはないような設定で、しかも好みです！これからも更新頑張ってください、応援してます！ (2019年12月21日 0時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
カリー(プロフ) - タンザナイトさん» ありがとうござます！いつまで続くか分かりませんがこれからも更新頑張ります！ (2019年11月18日 16時) (レス) id: de4e6bf21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kurry | 作成日時：2019年11月14日 22時
