第七十四話 改めての忠誠を ページ21
救恤……困っている人を助けること
ーーー
『これでできたのかな？何も変わってない気がするけど………ロボロ？』
rb「……A、すごいな」
『えぇ、なんで……』
ロボロの方を見るとなんか光の球が出てて何かがつよくなったような気配がする。
え、なんで？ちょっとよくわからない。
rb「…んふふ、いやぁ？………今からちょっとイキるけど気にせんでな」
『え』
ロボロはすっと片膝をついて私の手を取りそのままキスをした。
…………ファッ！！？
突然の事に顔が真っ赤になっているのを感じたが、ロボロはそのまま顔を上げてほほ笑んだ。
rb「……救恤の魔王ロボロ。その名に恥じぬようあなたが助けを求めたらどんな場所からでもあなたを見つけて助けることを誓います」
『…………うぅ』
なんだろう、かっこいいと思う気持ちとなんかこの状態が恥ずかしい気持ちが混ざってどう反応すればいいのか分からなくなってきた。
rb「よし、ちなみに徳は罪と違って常時発動型なんやで」
『へぇ』
rb「今のは単純にAの救恤の感情と行動の積み重ねがそのまま俺の力になったんや。つまり俺が強いのはAのおかげなんやで」
『元々強い人がさらに強くなったと…』
rb「まぁそこはA次第やけど、あと救恤は味方の状態が分かるのとピンチな味方の居場所が分かる。ただし状態は触らないと分かんないけどな」
『へぇ』
「じゃあ訓練いってくるわ」とロボロは休憩室をあとにした。
えらいなぁ、ちゃんと訓練してる。どっかの淫魔とはくらべものにならないぐらいはえらい。
これで、まず一つ目の徳をゲットしたわけだけど、あとはらっだぁさんのところに行かないと…。
gr《A》
『お、なにグルッペン』
gr《トン氏から伝言だ、色欲の反対である純潔の種族ニンフの魔王もいるのを忘れていたそうだ》
『ニンフの魔王様もかい』
これは単純に作者が忘れていただけですすみませんでした。
今の時刻は9時半か……、歩いていけば１０時半ぐらいで着くかな？
とりあえずグルッペンには報告して、独りで歩いていく。
『……なんだろう、独りで歩くのは久しぶりだな』
ずっと独りじゃなかったもんな。必ず誰かがそばにいたもんな。
「むかし」みたいに、誰もいなかったわけじゃなかったもんな。
……独りの時に考えることは、いつもマイナス思考だな。
「一人でなにしてん？」
後ろから空気を読まないけだるけな彼が煙草の煙をハーッと吐き出した。
第七十五話 約束→←第七十三話 そもそも幽霊ってなんだろうね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翡翠琥珀@カリナと咲(プロフ) - 八十話程なのに読んでみると百話以上読んだ後のような満足感がありました！すごいです！ (2022年6月8日 13時) (
レス) id: cceed3ce75 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2020年1月29日 20時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
カリー(プロフ) - さんさんのさんさん» ありがとうございます！すんごい亀更新だけど少しずつ頑張りますので応援してやってください(上から目線ですみません) (2019年12月21日 14時) (レス) id: de4e6bf21c (このIDを非表示/違反報告)
さんさんのさん - わ、面白いです！内容とか設定が他にはないような設定で、しかも好みです！これからも更新頑張ってください、応援してます！ (2019年12月21日 0時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
カリー(プロフ) - タンザナイトさん» ありがとうござます！いつまで続くか分かりませんがこれからも更新頑張ります！ (2019年11月18日 16時) (レス) id: de4e6bf21c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kurry | 作成日時：2019年11月14日 22時
