第七十話 人間の魔王ってすごいな(小並感) ページ17
とりあえず、一息ついたところで自分を顧みてみる。
すると、とある事態に気づく。
『……オスマンの、位置が分かる？』
そう、位置だけではない。能力、状態までわかる。
意識すれば頭の中に彼の詳細が出てくる。
どういうこと？
『てかなんでオスマン自分の部屋にいるんだよ、出てこいや』
もしかしてと思い、召喚魔法を使うと案の定召喚することができた。
召喚魔法、私より強いやつは召喚出来ないはずなんだけど…。
os《聞こえるめう？》
『うわっ！』
急に頭の中に入ってこないでください。
というかなんで念話？グルッペンだけじゃなかたっけ？
gr「やっと一人目か！」
『…グルッペンさん、色々聞きたいことがあるんだけど』
gr「……いや、二人目だな」
『……なにそれ、………あ』
大体察した。のでこちらから仕掛ける。
《……らっだぁさん？》
rd《はいはいー》
お前もか。てかいつの間にか帰ってやがったんだこの人。
色々と情報を聞き出そうと思っていたのに。
tn「…てか、徳の方はまだ全然繋がってへんやん」
gr「罪は多いけど」
『ヒントはもういいから答えを言って』
堪忍袋の緒が切れそう、色々とぼやかしてるのが見え見えだから。
グルッペンはそんな私の様子を愉快そうに見ながら少しずつしゃべりはじめた。
gr「実はな、一番弱いのは人間の魔王だが、一番強いのも人間の魔王なんだゾ」
『………は？』
tn「えっとな、最初は弱いねんけど、その人次第ではめっちゃ強くなんねん。でも最近の魔王は結構弱いやつばっかやったん」
os「長生きする種族だけがその事実を知ってる」
em「私は戦争は一回だけ体験したのでまだまだ未熟者なんですけど…」
『まって、スケールが大きくなってきた』
gr「聞いておどろけ！七つの大罪と七つの美徳をもとにこの世界は作られてるんだゾ！」
『………はぁ』
tn「グルさんそれ言っても何も理解できへん」
『………いや、理解はできる。つまり、特定の種族がそういうやつなんでしょ？ゴブリンは強欲、で鬼人は憤怒みたいな』
gr「そういうことだゾ」
『…つまり、強欲の力を手に入れたから』
os「強欲の眷属である妖狐の魔王が察知できるようになったってこと」
なるほどー。てかいつの間にオスマン魔王になった。
あ、〇したのね。了解です。
『そうやって象徴の種族の魔王殺せば強くなれるってこと？じゃあ私のさっきの炎のやつはなに？』
gr「知らん」
tn「分からん」
rd《それ俺の》
『え？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翡翠琥珀@カリナと咲(プロフ) - 八十話程なのに読んでみると百話以上読んだ後のような満足感がありました！すごいです！ (2022年6月8日 13時) (
レス) id: cceed3ce75 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2020年1月29日 20時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
カリー(プロフ) - さんさんのさんさん» ありがとうございます！すんごい亀更新だけど少しずつ頑張りますので応援してやってください(上から目線ですみません) (2019年12月21日 14時) (レス) id: de4e6bf21c (このIDを非表示/違反報告)
さんさんのさん - わ、面白いです！内容とか設定が他にはないような設定で、しかも好みです！これからも更新頑張ってください、応援してます！ (2019年12月21日 0時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
カリー(プロフ) - タンザナイトさん» ありがとうござます！いつまで続くか分かりませんがこれからも更新頑張ります！ (2019年11月18日 16時) (レス) id: de4e6bf21c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kurry | 作成日時：2019年11月14日 22時
