第六十六話 なんか武者震いが止まらないんだけど ページ13
『…！』
まず近いシャオさんに近づくと、肩に矢が刺さってて血が流れている。
気絶してるのか…？ともかくこれはヒールでは治せないな。
…そうだ、あいつに頼もう。
『見てるんでしょ、もういいだろさっさと助けにきてよ。じゃないと甘味２週間抜きに増やすからな』
gr《ま、待ってくれ！不可抗力だったんだ！甘味１週間でも死ぬぅ！》
『３秒以内にこないと抜きで、さんー』
私が数えはじめたらワープの音が聞こえて、後ろにグルッペンさんが現れていた。
このやろう、ずっと見てたんだな？
gr「シャオロンを連れて行けばいいんだな？」
『ぺ神に見せてきて、ほらさっさと行って！』
gr「悪魔使いがひどいゾ…」
『誰のせいですかね？』
シャオロンを渋々抱えながら、城にワープしていきました。
いや二人でもワープできるんかい。悪魔便利だな。
次にエミさんだな………これは…？
エミさんの様子を見ると、黒いオーラっぽいものがまとわりついていて、苦しそうに呼吸している。
これは……ほんとになんだ？
『エミさん、これどうしたら…』
em「わたしが、エルフの血も混じってたからこうなったんです。その点、でいえばハーフエルフでよかった…」
『エルフ……？』
もしかして、さっきまでの私のことで関係があるのか？いや、絶対それだな。
どうすればいいんだよ…！さっきのことなんて私知らないしさ…。
悶々と悩み続けていると、後ろから声が聞こえた。
「アンチ・ラース」
すると、青い炎がエミさんに向かっていき、黒いものがジリッと音を立てて燃やされていく。
燃やしていくとともに炎も小さくなり、やがて自然消滅した。
エミさんの目がぱちりと開き、呼吸も自然にできるようになっていた。
em「…やはり、あなたですよね」
『………らっだぁ？』
後ろから聞こえた声は、らっだぁだったらしい。
でも、前のときよりなんかオーラが強くなっているような気が…。
とか思っていると、らっだぁがこっちを向いて礼をした。
え？なに？
rd「…お目覚めおめでとうございます、マスター。とはいっても何にも分からないだろうけど」
らっだぁが顔をあげて、笑顔をこちらに見せた。
目覚め？あとマスター？…………なんか武者震いしてきた。とんでもないことに巻き込まれそうな予感がする。
逃げたい。
em「…とりあえず、町に戻ってみましょう。あちらも終わったらしいですし」
『あ、そうか。じゃあ行こう』
rd「久しぶりだなー」
第六十七話 あの独壇場の合間に何が起こった？てか教えて？→←第六十五話 憤怒
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翡翠琥珀@カリナと咲(プロフ) - 八十話程なのに読んでみると百話以上読んだ後のような満足感がありました！すごいです！ (2022年6月8日 13時) (
レス) id: cceed3ce75 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2020年1月29日 20時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
カリー(プロフ) - さんさんのさんさん» ありがとうございます！すんごい亀更新だけど少しずつ頑張りますので応援してやってください(上から目線ですみません) (2019年12月21日 14時) (レス) id: de4e6bf21c (このIDを非表示/違反報告)
さんさんのさん - わ、面白いです！内容とか設定が他にはないような設定で、しかも好みです！これからも更新頑張ってください、応援してます！ (2019年12月21日 0時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
カリー(プロフ) - タンザナイトさん» ありがとうござます！いつまで続くか分かりませんがこれからも更新頑張ります！ (2019年11月18日 16時) (レス) id: de4e6bf21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kurry | 作成日時：2019年11月14日 22時
