第２６話：アンチ３ ページ31
「うん…まぁさ…しりりんのそーゆー優しいところに俺は惚れたけどさ…うん…まぁ…あー…ふぅ………はぁあぁ…！」
いきなり大きくため息をつくナツメに、私はあわあわとしてしまった。
すると、ナツメは慌てて「あぁ、別に呆れてるわけじゃないよ」と言ってくる。
「…ねぇ、A」
…珍しい名前呼び。私はつい、肩を揺らしてしまった。
「あのね。Aが優しいのは本当、俺が一番よく知ってる。でも、その優しさのせいでAが傷つくのは、俺が嫌。傷ついた時くらい俺に頼って？そーやなー…A特別！わしのタピオカを分けてやろう！！」
「ね？魅了的やろ！」と、96猫の時のキャラでそう言ったナツメに、私は「…そうだね」と笑顔で返事をした。
…ナツメも充分優しいのに、自分はクズだなんて、いちいち謙虚なんだよなぁ。
そう思いながら、私は満足そうなナツメを見つめた。
…どうせなら、お言葉に甘えようかな。
今は私のことを気にせず「分かればいいんだよ分かれば！にゃはは」とふざけていた。
その隙に、私はナツメの肩に頭をおき、少しだけ体重をかける。
すると、ナツメはあわあわとしていた。
え、面白い。
「…あ、甘えていいんでしょ…だったら肩くらい貸してよ」
…多分今、私の顔は真っ赤だと思う。
いつもはこんな事しないから、余計小っ恥ずかしい。けどもう戻ることは出来ないし、わたしはそのままナツメに体を寄らせたまま。
…すると不意に、私の体を支えていたナツメの体が、いきなり支えから外れた。
重量に従って倒れる私の体。気付けば、ナツメの膝の上に仰向けで転んでいた。
すると顔の上には男らしい、少しだけ欲に塗られたナツメの顔が。
「どうしたの」そう聞こうと口を開くのに、その開いた口には、いきなりナツメの舌が入ってきた。
いきなりのことすぎて、私はいつもみたいに鼻で息をすることが出来ない。
キスが終わる頃には、余裕なナツメに対して、私は息が絶え絶えだった。
「ちょ、な、何すんの…！」
「いや…ちょっと…し、しりりんが悪いって、さっきのは…！！」
…そう言って顔を隠すナツメ。
ナツメの耳は真っ赤で、あ、照れてる。すぐに分かった。
そして当の私も、そのナツメを見て、一緒に顔を真っ赤にしたのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…多分しりりんは、俺が優しいとか思ってんだろうなぁ。
でもね、A。
こんなこと、Aにしかしないよ。
君だけ。『特別』
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ももはす(プロフ) - 子たぬき&坂田家さん» 返信遅くなってしまってすいません！コメントありがとうございます(*´▽｀*)ですよね…私もついついニヤニヤしちゃうんですよ笑 同じですね（笑） (2017年9月24日 20時) (
レス) id: cd24fb7f62 (このIDを非表示/違反報告)
子たぬき&坂田家(プロフ) - 96ちゃんがかっこよくなった〜ニヤニヤがとまらない (2017年9月24日 15時) (レス) id: 1fc64429a0 (このIDを非表示/違反報告)
ももはす(プロフ) - iceさん» コメントありがとうございます！こんな彼氏いたら毎日ニヤニヤしまくりですよ…(笑)これからも更新頑張るので、よろしくお願いしますね！ (2017年9月6日 21時) (レス) id: cd24fb7f62 (このIDを非表示/違反報告)
ice(プロフ) - 96猫さんの夢小説…！とても面白いです！ちょっとニヤニヤしてしまいました…(;´∀`)これからも更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2017年9月6日 21時) (レス) id: f6a4d10306 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももはす | 作成日時：2017年8月11日 10時
