第９話：ツンデレ２ ページ11
「…んで？どうなの？」
急かすように言葉を繋いだ。
悩んでいるナツメを見ていると積もるのは不安ばかりで、「ねぇ、早く」と次々に急かす言葉が飛び出す。
やっとの事で考えがまとまったのか、ナツメは真剣な瞳でこちらを見つめてきた。
ナツメがゆっくり口を開くのと同時に、私は唾を飲み込んだ。
「………全部？」
疑問形なのは触れないが、正直その言葉がありきたりすぎて納得出来ない。
「…いや、全部は無いでしょ。もっとさ、具体的なの無いの？」
「具体的？」
「そう。さっきの言葉、ありきたりすぎて納得いかない。こう、ここが好きだとか、こういう所を愛してるとか」
「んー…」
また考え始めるナツメ。
…やっぱ愛してるとかじゃなくて、上辺だけとか？
何故か広がる被害妄想。
頭を振って、その考えを消し去った。
「長くなるけど、いいん？」
「…はぁ？」
「まずなー、Aの声が好き。透き通って、それでいて色々な役を演じられる力強さ。Aが俺の彼女になる前から、その声に惚れてた。Aの声が不特定多数に聞かれていると思うと何だか妬くけど、それでも、俺しか聞けない声もあるし。Aの、綺麗なその声が大好き。
んで次。外見だって大好きやで？そのモデル体型も、整った顔も……その胸も………全部込みで大好き。まぁ、外見だけで言えば人に嫌われる要素なんか、Aには無いけどなぁ。
んで次に、少し冷たいところも好き。時折氷並みやけど、それでも、あ、愛してくれてるんやなって分かるから。それとな…」
「ち、ちょっと待って…待って、本当…！」
「それ。いつも余裕な顔してるくせに、二人だけの時にこうやって褒め倒したり好きだの愛してるだと言った時、耳まで真っ赤にして照れるところも好き。他にもあるで？冷めてるのが本当は照れ隠しなことも、実はNOと言えない人だってことも、わりと嫌なことははっきり言っちゃうところも、人付き合いが上手いことも、怒ったらマジで怖いところも、全部全部。俺はAの全部が好きなんやで？」
「っ…」
最後にふにゃっと笑うナツメ。
…うん。私達、お似合いカップルだ。
だって、私も、ナツメの全てが好きだから。
お互い相手にぞっこんな私達は、本当に、お似合いなカップルだと思う。
…まぁ、素直に好き、とは、言わないんだけどね。
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ももはす(プロフ) - 子たぬき&坂田家さん» 返信遅くなってしまってすいません！コメントありがとうございます(*´▽｀*)ですよね…私もついついニヤニヤしちゃうんですよ笑 同じですね（笑） (2017年9月24日 20時) (
レス) id: cd24fb7f62 (このIDを非表示/違反報告)
子たぬき&坂田家(プロフ) - 96ちゃんがかっこよくなった〜ニヤニヤがとまらない (2017年9月24日 15時) (レス) id: 1fc64429a0 (このIDを非表示/違反報告)
ももはす(プロフ) - iceさん» コメントありがとうございます！こんな彼氏いたら毎日ニヤニヤしまくりですよ…(笑)これからも更新頑張るので、よろしくお願いしますね！ (2017年9月6日 21時) (レス) id: cd24fb7f62 (このIDを非表示/違反報告)
ice(プロフ) - 96猫さんの夢小説…！とても面白いです！ちょっとニヤニヤしてしまいました…(;´∀`)これからも更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2017年9月6日 21時) (レス) id: f6a4d10306 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももはす | 作成日時：2017年8月11日 10時
