北米神話大戦 北部戦線決着 ページ32
「あぁ、もうそろそろですね」
「はぁ!?何がだ!?」
と、切れ気味な緑の弓兵を無視して魔神柱に矢を放つ。
すると、あたり一帯に落雷が起こる。
「フハハハハ!!!!!ライトニング!!!!!」
と、やけにうるさく、テンションの高い笑い声が響く。
「ようやく来ましたか。遅いですよ」
「おぉ!雷霆神の息子の弓兵よ!遅くなったな!だがこの、雷霆自身である私が来たのだ‼もう心配はいらないぞ!!」
「うるさいぞ!凡骨!!高らかに笑っていないで、手伝え!!」
「貴様に言われずともわかっているわ!!この死にぞこないめ!!」
と、宝具が展開される。
「誰が死にぞこないだ!!!!!遅れてきやがったくせに!!!!!」
と、続けてエジソンが宝具展開する。
「うわー、おっさん一気にやる気でたな」
「えぇ。こちらにしては好都合です」
「は?なんでだ?あんな、雷やら電気やらが飛び交ってるところなんて行きたかぁねーですよ」
「おや、私が誰の息子かご存知ですか?」
と、言うと緑の弓兵は一瞬目を丸くして、それからあきれたようにため息をついた。
「じゃ、せいぜい頼みましたよ。雷霆神の息子さんよ」
と、ランサーの娘とキャスターの娘を抱えて距離をとった。
「では、いきますか」
二人が、喧嘩するように放っている雷を魔力に還元する。
自身のスキルと合わせて、宝具にブーストをかける。
「......神性領域拡大、空間固定。神罰執行期限設定、全承認。シヴァの怒りをもって、汝らの命をここで絶つーーー
あぁ、これで約束は果たせただろうか。
消えゆく意識の中思う。思い切り、そう自身の現在の霊基消失と引き換えに宝具を放った。
魔神柱は消え失せ、青空が目の前に広がっていた。
せめてもう一度、あのマスターに会いたいと願った。
「会えたのなら......あの時の......お詫びと......礼を......」
それから、再会の約束を。
「うっわ......ほんとにやりやがったわ......」
「グリーン......終わったの......?」
「よーやく、お目覚めですかいお嬢。終わりましたよっと」
「そう......よかった......あぁ、眠いわ......少し眠ってもいいかしら......それ......から、子イヌたちを......」
「あぁ、起こしてやりますんで、休め休め」
と、先に眠りについたエリザベートの横でビリーから譲ってもらった煙草をくわえる。
「クソっ......しけてやがる......とんだ不良品よこしやがって......」
見上げた空は、蒼く澄んでいた。
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星空部長(プロフ) - ナカユ@キーリアさん» ありがとうございます!楽しみにしてます♪ (2018年5月13日 22時) (レス) id: 78599fa8a8 (このIDを非表示/違反報告)
ナカユ@キーリア(プロフ) - 星空部長さん» コメントありがとうございます!オルタニキの所で殲滅ルートは考えていませんでしたwもしかしたら、解説コーナーでも作って大体こんな感じということを開設したいと思っていますので、その時にお答えします (2018年5月13日 22時) (レス) id: bce607513b (このIDを非表示/違反報告)
星空部長(プロフ) - オルタニキの所で夢主以外殲滅されたらどうなってたのでしょうね…更新ファイトです! (2018年4月15日 20時) (レス) id: 78599fa8a8 (このIDを非表示/違反報告)
ロール(プロフ) - ナカユ@キーリアさん» ありがとうございます!申し込みしました!承認お願いします (2018年1月26日 23時) (レス) id: ee26429b75 (このIDを非表示/違反報告)
ナカユ@キーリア(プロフ) - ロールさん» お待たせしました!フレンド枠が空いたので、フレンドになりましょう!よろしくお願いします!m(_ _)m (2018年1月26日 19時) (レス) id: d675145964 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キーリア | 作成日時:2017年7月29日 15時