北米神話大戦 北部戦線 ページ31
「立ちなさい。ミスタ・エジソン。あなたはアメリカ人じゃないの?剣の代わりに斧と銃を手にした開拓者じゃないの?」
凛とした声が響く。この状況であっても、彼女の希望の光は失われないというのか。
「あなたは隠秘を信じながらも、その力に縋ることを否定した。そんなあなただからこそ、私は貴方と親交を持ったのだし―。彼らはついていこうとした。未知を拒絶し、未来を望むのが貴方の取り柄でしょ。さあ、だから―」
「........」
分かっている。頭では分かっているのだ。
「あっ....ヤバい.....」
「おい!お嬢!!」
そう分かっている。分かっているのだ。
エリザベートに向かってきた攻撃を跳ね返す。
「分かっているのだ。だが―.....立って戦うことの何んと難しいことか」
「そうね。難しいわよね」
「だが、幾多の絶望を踏み越えるからこその英雄。この
「そうよ!流石エジソン!!.....エジソンは立ってくれた。でも、この数相手にあと何分持つかしら.....」
「これが、マスターたちのところに行かれたら最悪だな.....お嬢!」
「何!?グリーン!私今、忙しいのよ!マネージャー気取るなら、お水持ってきてよ!!」
「今はないんで勘弁してくれ!そこの数本、俺の宝具で足止めする!お嬢は思いっきりあいつらに最高のライブぶちかましてやれ!!!!」
毒の木々が一瞬にして生い茂る。そのすきに、彼女の宝具が展開する。
耳を塞ぎたくなるような歌声だが、今はそれどころではない。
魔神柱をやっとこの、固有結界の中に引きずり込んだのだ。耐えなければ。
その時だった。魔神柱の一本が、こちらに攻撃してきた。
「しまった....!!」
だが、攻撃はあっけなくどこからともなく飛んできた弓矢により防がれた。
「遅くなってしまいました。すみません。約束を果たしに来ました」
「お、お前は.....!」
「おや、久しぶりですね。緑の弓兵」
「約束って何なのよ、グリーン」
現れたのは、敵のはずのアルジュナだった。
「約束は、約束ですよ。お嬢さん。あなた方を、手助け致します。それが、あの方々との約束なので」
と、穏やかに笑う。
「ならば心強い!さあ!やるぞ!!諸君!!!!」
まだ、負けていない。
そう。負けてなどいないのだ。
我等の、一等星がまだ輝き続けているのだから。
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星空部長(プロフ) - ナカユ@キーリアさん» ありがとうございます!楽しみにしてます♪ (2018年5月13日 22時) (レス) id: 78599fa8a8 (このIDを非表示/違反報告)
ナカユ@キーリア(プロフ) - 星空部長さん» コメントありがとうございます!オルタニキの所で殲滅ルートは考えていませんでしたwもしかしたら、解説コーナーでも作って大体こんな感じということを開設したいと思っていますので、その時にお答えします (2018年5月13日 22時) (レス) id: bce607513b (このIDを非表示/違反報告)
星空部長(プロフ) - オルタニキの所で夢主以外殲滅されたらどうなってたのでしょうね…更新ファイトです! (2018年4月15日 20時) (レス) id: 78599fa8a8 (このIDを非表示/違反報告)
ロール(プロフ) - ナカユ@キーリアさん» ありがとうございます!申し込みしました!承認お願いします (2018年1月26日 23時) (レス) id: ee26429b75 (このIDを非表示/違反報告)
ナカユ@キーリア(プロフ) - ロールさん» お待たせしました!フレンド枠が空いたので、フレンドになりましょう!よろしくお願いします!m(_ _)m (2018年1月26日 19時) (レス) id: d675145964 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キーリア | 作成日時:2017年7月29日 15時