Unsung Hero Part3

北米神話大戦 最終決戦 ページ30

｢貴様っ………ガハッ……！｣

｢あーくそ、もうちっとズレてたら楽に死ねたのになぁ、｢俺｣｣

｢クー！｣

｢マスター。援護頼むぜ。自分のケツは自分で拭かねぇとな｣

と、ニヤリと笑う。

｢彼のしぶとさは折り紙付きだ。マスター｣

｢行きましょう、マスター！｣

｢分かった！｣

と、カルデア戦闘服の礼装の力を借りて全体強化の援護魔術をかける。

｢遅せぇよ！全呪解放、加減は無しだーー！！｣

相手の宝具が発動する。

｢エミヤ！アルトリア！！｣

エミヤの手から花弁の様な盾が展開する。

｢持っても数秒だ！どうするんだ！マスター！｣

｢数秒で十分！先生！！｣

後衛にいる、先生にスキルの使用してもらう。
エミヤが、盾で止めていた相手の宝具が真っ直ぐこちらに向かってくる。

｢束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流。受けるが良い！約束された勝利の剣(エクス·カリバー)！！！｣

相手の宝具と、アルトリアの宝具がぶつかる。相手の宝具展開が終了し、体がぐらつく。

｢クー！今だ！！ぶちかませ！！｣

｢おうよ！――この一撃、手向けと受け取るがいい！！突き穿つ死翔の槍(ゲイ·ボルグ)！！！｣

相手に突き刺さる、心臓のみを狙った正確な一撃。

｢相手のクー·フーリン戦闘不能！戦闘終了です！｣

と、駆け寄るマシュ。
通信機から警告音が鳴る。

『魔神柱の反応だ！君達の目の前にいる！』

｢まさか……！｣

と、倒れている相手のクー·フーリンを見る。

｢………そのまさかだ……カルデアのマスター……………お前だけは…………殺さなくちゃいけねぇ……それに、ここで倒れちゃメイヴに…顔向けできねぇからな………｣

『魔力反応増大！！魔神柱顕現準備を確認！！！』

ドクターの言葉が頭に響く。

『来るぞ！魔神柱顕現！！』

白く、だが邪悪な赤い目が幾つもこちらを覗いている。

｢我が名は魔神ハルファスなり！！我は闘争を与えし者。平和を望む心を持つ者達よ！汝らは不要である…………！｣

｢立香先輩！！｣

と、先輩に予め最悪な状態になった場合の作戦を伝える。

｢分かった！！マスター、藤丸立香が第1、第2、第3の令呪を重ねて命じる！！我がサーヴァントよ！宝具を展開せよ！｣

｢更にマスター、萩野 Aが第1、第2、第3の令呪を重ねて命じる！！敵を全力で穿て！！！｣

次々と、サーヴァント達の宝具が展開される。
令呪のバックアップと、カルデアからの魔力のバックアップを合わせて今出せる、全力で魔神柱を討つ。

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