Unsung Hero Part3

神聖円卓領域 毒の少女 ページ45

「と、言うわけだ。決してバレるなよ、部外者」

「ラジャ」

途中で合流した、百貌さん(Notマイカルデア)に案内され聖都から少し遠ざかった監獄に行った。
なんだかよく分からないけど、敵対心MAX。
いや、何かすみません。

『マップを見ると、すぐそこだ。Aちゃん慎重にね』

「りょーかい」

と、ロビンにピッキングしてもらい牢屋を開けてもらう。
キィと、牢屋の扉が開く。

「…………誰ですか？…私は何をされても、何も知りませんよ…」

と、疲弊した女の子の声が聞こえた。

「大丈夫。助けに来たんだ、えっと…なんて言えば良いかな……きょ、教団の呪腕さんの紹介でーす……」

なんて、どこぞの笑って何とかのような番組のゲスト紹介のような口ぶりで信じて貰えるように説得する。

「…呪腕殿の？貴方達はいったい…？」

「取り敢えず、その手錠外そう。ロビンそのピッキングツール貸して」

「へいへい」

と、ロビンからピッキングツールを受け取る。
カチャカチャと、鍵穴をいじる。

「触っても…平気…なんですか…？」

「えっ？あ、どこか痛むの？どうしよう、応急処置用のしか無いなぁ…」

と、ガサゴソとウエストポーチを漁る。

「触っても…平気……死なない…」

えっ、何か顔が赤いよ。
もしかして、熱でも！？
カチャンと、軽い音をたてて手錠が外れる。

「よし。取り敢えず、応急処置だね。何処か痛むかな？手首とか」

「いえ、大丈夫です。ありがとうございます」

と、少女は頭を下げた。
その時だった。扉が吹っ飛んだ。

「何事ぉ！？」

「あちゃーバレましたね」

そこには、数十人の騎士としかめっ面の黒い甲冑の男の人がいた。
恐らくその男の人が、その騎士達の頭なのだろう。

｢案外すんなり、ネズミがかかったな」

ロビンと顔を見合わせ、アイコンタクトを取る

「まぁ、良い私は忙しい。お前らあとは頼んだぞ」

そう言って、黒い甲冑は消えていった。

「いやー、想定済みの罠ってここまで展開読めるもんなんすねぇ！」

「はーい！全員集合！」

令呪を通して、霊体化を解くように全員に通達する。

「全員抜刀、粛清に移る」

「戦闘開始！！」

取り敢えず、この狭いままだと数がいるあちらに有利なので部屋からご退出して頂いた。
王様の宝物庫の宝具の1つで。

「久しぶりかと思ったら、何だこの雑魚どもは！肩慣らしにもならんわ！！！」

とか、言いながら凶悪な笑顔で蹂躙してた。
王様が楽しそうで何よりです。

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