死界魔霧都市 ロンドン 魔術王戦 ページ48
｢構えろ！！来るぞ！！｣
『大丈夫だ！君なら勝てる。相手はサーヴァント何だ！！勝機はある！』
｢無知とは罪だな…全く。貴様らの司令塔は取るに足らない魔術師らしい…もはや、私が気に止めるのはそこな盾を構えた娘…貴様のみだ…さぁ、楽しい会話を始めよう…｣
と、ソロモンは笑った。笑っている筈…なのに笑っていると感じられない。
｢何、今回は特別だ。4本に留めてやる｣
背後に、4体の魔神柱が現れる。
｢皆、構えろ！！来るぞ！！｣
いきなり、高火力の魔力が襲いかかる。
前衛に指揮を飛ばす。
実際、怖くて仕方ない。でも、立たなきゃ。
負けてられない。負けたら、それこそ終わりだ。
4体中、3体目の魔神柱が消え去る。残り1体。
｢…っ…！王様！！お願いします！！｣
｢良いだろう…宝物庫の鍵を開けてやろう｣
残るは、マシュと王様。そして、クーだけ。
残りの皆は、既に霊体化してしまいカルデアに帰還している。
｢ｰｰｰｰ裁きの時だ。世界を割くは我が乖離剣。受けよ！
王様の宝具が決まる。
｢戦闘終了…ですが…ソロモンは健在です｣
｢…っ…｣
すると、魔力弾とは比べ物にならない高密度の魔力による攻撃が、玉藻の前、金時、シェイクスピアを襲う。
｢皆！！｣
｢駄目です！ドクター！レイシフトを！｣
『出来ないんだ！！ソロモンがいる限り、レイシフトは不可能だ！！』
ドクターの悲痛な叫びが聞こえる。
結構限界に近い。目が霞む。
｢…英霊の出力じゃねぇな。ありゃあ。テメェ、いったいどうなってやがる！？｣
｢英霊としての格ではない。霊器の格が違うのだ。さぁ、貴様もゴミ同様、燃え尽きよ。王殺しのモードレッド。貴様は念入りに燃やすとしようか｣
｢モーさん！！｣
最大出力の火力。モーさんに直撃…するや否やアンデルセンが間一髪で防ぐ。
｢…巫山戯ているな。一度防ぐだけでもコレか。やはり、キャスターでは貴様には刃向かえないか｣
｢糞ガキ！何して…｣
｢何、気まぐれだ。お前には散々働いてもらったしな｣
｢まだ、生きていたのか。物書き。一掃したつもりだが、よく生き延びたものだ｣
｢肉体労働は嫌いでな。見学していただけさ。それもここまでのようだが。だがｰｰ読めたぞソロモン。貴様の真実をな｣
｢ほう？聞き心地のいい賞賛なら、楽に殺してやろう｣
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作者名：キーリア | 作成日時：2016年10月2日 21時
