死界魔霧都市 ロンドン 雷は地に落ちる ページ45
｢おい！！勝手な進軍はそこまでだ！！｣
と、高笑いを撒き散らしながら進む雷野郎に言う。
｢勇者よ。よく来た。私に狂化がかけられていなければ、君とゆっくり話が出来たのにな…残念だ…。まぁ、良い！君は私を倒しに来たのだろう！！フハハハハハ！！勇者よ！！私を越えてみろ！！｣
｢言われずとも、そのつもりだ！！雷野郎！！｣
｢良いぞ、良いぞ！その気迫！さぁ、かかって来い！！我が名は、ニコラ·テスラ！！星の開拓者なりて！そして、人類史における新たな神話の担い手である！！｣
雷野郎…基、ニコラ·テスラに雷が集まる。
｢皆、構えろ！！来るぞ！！｣
一進一退の攻防が続く。
相手の弱点をつけば、こちらに勝機はある。
｢おい、A｣
｢アンデルセン…？何？｣
｢おそらく、アレはアーチャークラスだ。ランサークラスで叩け｣
｢アーチャー…？｣
どう見たって、キャスターだろアレは。
｢弓を使わない、弓兵は既にお前と、契約してるだろ。オレの目に間違いは無い｣
｢分かった。クー！プーちゃん！！｣
前衛に居た、アレキ君とメドゥーサさんを後衛に居たクーとプーちゃん2人と交代させる。
サポート役のマシュと先生はそのままサポートを任せる。
少しずつ、攻撃が効き始める。ニコラ·テスラに焦りの表情が浮かぶ。
｢プーちゃん！！｣
｢任せなぁ！！そんじゃ、上げていこうかｰｰｰｰ穿て、抉れ、ブチ抜け！！
朱の一閃。鋭く、そして早い正確な一閃。
迷いがなく、ニコラ·テスラに突き刺さる。
｢フッ……良くやった…勇者よ…｣
と、満足した顔でニコラ·テスラは消えていった。
｢霊基消滅を確認…戦闘終了です｣
｢ありがとう。アンデルセン。君のお陰で勝てたよ｣
｢フン。その、酷い面で言われるのも些かだが、素直に感謝は受け取っておこう｣
｢アハハ、手厳しいな…｣
｢大丈夫か？A？｣
｢大丈夫だよ、モーさん…あ、そうだ聖杯…｣
｢ゆっくり戻れば宜しいのでは？もう、敵は大方退けたと思うので｣
｢じゃあ、そうしよう｣
シェイクスピアの提案もあり、ゆっくり地下に戻ることにした。
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作者名：キーリア | 作成日時：2016年10月2日 21時
