僅かな可能性 ページ46
すっかりスライムと化したリムルを抱え、先程の悪魔を思い出す。
あの悪魔には、一瞥されるだけで済んだ。
私の記憶では無かったが、後の名前が“ディアブロ”になる様だ。
きっとAが教えてくれた物なのだろうと思いつつ、狼──ランガと言うらしい──に乗った。
今は無力なスライムに、私は伝えておきたい事をランガに教えておこうと思う。
ふと、そう思ったのだが…不思議な事に、紙が私の手に握られた。
何となく見てみると、私の言っておきたかった事が全て書いてある。
紙は、この世界では貴重だった筈だが…。
Aの力だろうか？
きっとそうだろうと、一人で納得した。
ならば、細かい事は気にしない、とにかくリムルに渡して貰おう。
『ランガ、これをリムルに渡しておいて』
一度止まってから、首を傾げるランガ。
ﾗﾝｶﾞ「A様なら、お目覚めになられたリムル様に直接渡せば良いのでは？」
それはそうだが、此処で折れてはいけない。
『いや、事情があって、直接は渡せない』
私が死んだことで、乃愛がAとなってこっちの世界に来た。
Aがファルムスに負けたことで、内に宿った私が返って来た。
そして、Aはまだ
此処までは偶然かも知れないが、故意に行動を起こせば、あるいは…と考えてある。
ﾗﾝｶﾞ「……？ A様が仰るならそうなのでしょうな、承知！」
つい何時もの口調に戻ってしまっていたが、どうやら大丈夫だった様子。
もう直ぐ町が見えて来るだろう。
そう感じ、私は覚悟を決める。
『また、会えたら良いな──乃愛──』
それは、私の甘え。
ポーカーフェイスを崩した私の素顔は、誰にも見られて居ない。
目を閉じて言った呟きは、風の音に掻き消されて、置いて行ってしまった。
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くろわっ(プロフ) - アスパラガスさん» そうなんですね、アスパラガス様、私のボードに来てくださいませんか？ (2021年7月22日 18時) (
レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
アスパラガス(プロフ) - はい! 友達に紹介されてほぼ毎日遊んでます(O.O) (2021年7月22日 17時) (レス) id: 34431a3a54 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - アスパラガスさん» ありがとうございます、そう言って頂けて嬉しいです！もしかして、sky…をご存じですか？ (2021年7月22日 16時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
アスパラガス(プロフ) - 面白いです! 応援しています! (2021年7月22日 12時) (レス) id: 34431a3a54 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 楽しんでいただけてうれしいです！ (2021年7月4日 0時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろわっ | 作成日時：2021年1月4日 22時
