転生したら転スラの世界だった！？Fifth

脱出 ページ25

リムルside



あ、あっぶなかったぁ！！

何だよ、何なんだよ、恐ろし過ぎだろ！？

正直、強過ぎて吃驚した。

しかしあれは、引き分けだ、引き分けなのだ。

そう、負け惜しみとかじゃ無いんだからね、逃げるが勝ちって言うもんね！

おっと、冗談を言って居る場合じゃ無いな、Aに魔国連邦(テンペスト)を任せて居たんだった。

Aなら大丈夫だろうが、街の皆が心配だ。

転移を試みる。

《告:転移先の特定が不可能です。
　考えられる要因として、何らかの結界により外界と隔絶されて居ると推測されます》

は？

これは本当に不味いかも、ヒナタの言って居た通り、魔国連邦(テンペスト)を潰そうとする奴等が居るらしい。

急がなければ、本当に帰る場所が無くなる。

転移可能な移動先として、封印の洞窟を『大賢者』が見付けた。

ﾘﾑﾙ「行くぞ！」

ランガに声を掛けるなり、俺は大慌てで封印の洞窟に転移する。

封印の洞窟の魔法陣の前に、ガビル達が集合して居た。

俺が来た事が判ると、安堵の表情で駆け寄り、代表でガビルが言った言葉だ。

ｶﾞﾋﾞﾙ「おお！リムル様、ご無事でしたか！」

聞くまでも無く、ガビルが状況を伝えてくれた。

一時間程前に、通信水晶で突然連絡が入ったらしい。

その時は問題無く話せたようだが、引き続き来る筈の連絡が来ないのだそうだ。

『思念伝達』も使えず、情報が少な過ぎて助けを呼ぶ事も出来無かったのだと。

何か大変な事が起きて居る事は間違い無いな。

しかし、皆と連絡が付かないとは一体…。

謎が多過ぎて、俺にも何が何だか解らないぞ。

と、いきなり俺の影から、蒼影が出現した。

ガビルの影からはソーカ達が出現する。

蒼影は、全身傷だらけで疲労困憊の様子だ。

それは、俺の焦りを加速させた。

何があったのか、聞かなければ。

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