転生したら転スラの世界だった！？Fifth (ページ3)

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あの日ページ3

???

目を開ければ、見知らぬ場所。

周りにはコスプレとは思えない誰かが居て。

??「＃＆$○*△%◎☆+□…」

その内の一人、見た目からして魔法使いか？

何が何だか解らない言葉を喋り出した。

此奴、頭がやばいのではなかろうか。

まあ、とにかく此処から出よう。

出口は…と、あったあった。

さっさと頭の可笑しい奴の目の前を過ぎる。

すると突然、訳も判らず取り押さえられた。

さっき可笑しい奴の目の前を通ったのが癪に触ったのだろうか。

もしかすると身分の高い人だったのかも知れない。

私にはどうでもいい事だな。

持ち前の運動能力で全員をしばき倒した。

何をしたかは、全員が男だったと言えば解るだろう、正当防衛だ。

ともかく外に出たが、何処だし此処…。

高そうな物が色々と、この建築物には使われているようだ。

??「$○*%＃☆△+！！」

全く、この場所には頭の可笑しい奴等しか居ないのかよ。

何かを叫びながら私の方へ走って来た。

武器持ちか、しかも複数…勝ち目は無い。

此奴等に言葉が通じるか不明だが、一応聞いてみよう。

「出口は何処だ？」

それに答える奴は…居た。

??「君は、異世界人か？」

此処に居る奴等全員が可笑しく無くて良かった。

ふっかけて来る言葉は大概だが。

「私の質問に答えろ」

会話を交わせるなら、異世界だろうが何だろうが何だって良い。

??「君、いくつだ？」

はぐらかすように問うてくる兵士。

「出口は何処かと聞いている」

こんな頭の可笑しい場所に居れば、いずれ私もそうなる気がする。

??「質問に答えれば出してやるが？」

何時ものポーカーフェイスが少し崩れた。

これだから大人はうざったい。

無理矢理にでも距離を縮める術を知っている。

これには従わなければ外には行けない、か。

私は左手を五、右手を四に、指を立てた。

合わせて九、と取れるだろう。

すると、言葉の通ずる兵士は、周りの兵士を下げた。

その全てが去って行くと、一人残った兵士は私の目線に合わせた。

??「名前は？」

警戒心の無い奴だ、私が子供だと見くびって居る。

「聞く前に名乗るのが礼儀だ」

辺りにピリピリとした空気が流れる。

ﾌｫﾙｹﾞﾝ「そうだな、私の名はフォルゲン。君は？」

名乗られた以上、黙秘権は無しって所か。

「私は──凛(りん)」

かつて友に褒めて貰った名前。

全てを言った訳じゃ無い。

名乗れば、フォルゲンとか言う兵士は、そうか、とだけ言って、私を外まで案内した。