転生したら転スラの世界だった！？Fifth (ページ19)

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理解不能ページ19

やはり、西方聖教会の聖騎士団長、ヒナタだ。

と言うか、最初から判って居たけど。

律儀に名乗ってくれたが、問題は私の方に視線が向いて居る事。

何故か目を付けられて居ると言うよりかは、どうせ私も討伐対象だと認識したのだろう。

そうやって解釈すると、腑に落ちた。

ヒナタが細剣(レイピア)を抜いた。

お喋りは終わりと、態度が示して居た。

ﾘﾑﾙ「ちょっと待てよ、お前には言いたい事と話したい事があったんだよ！」

リムルは刀を抜きながらも、話し合いで解決したいと思って居るのだろう。

ﾋﾅﾀ「魔物の言葉に興味は無い」

仕方無いので、私も刀を抜いた。

しかし、私に構う事無くリムルに斬り掛かって居る。

《告:来ます》

突如頭で響いた声に、私は従う。

ヒナタの不意打ちである攻撃を避け、代わりに私の攻撃を向ける。

勿論軽くいなされたけど。

ﾋﾅﾀ「へぇ、今のを避けるのね。それに、そっちは反撃まで？少し驚いた」

とは言っても、その視線はリムルに集中して居た。

ﾘﾑﾙ「だから本当に日本人だって！向こうで死んで、スライムに生まれ変わってしまっただけで──」

ヒナタに日本語で話し掛けるリムル。

ﾋﾅﾀ「予想して居た通り、日本語を話すのね。それ以上の演技は無意味よ」

しかし、全くの効果無しで、寧ろ怒らせてしまったようだ。

ﾋﾅﾀ「君も、さっさとその仮面の取ったらどうなの？」

きっとこの言葉は私に向けられて居るのだろう。

さっきから『希願之王』が教えてくれるから、周りの状況が判って居たけど。

実際は盲目のまま反撃を繰り出したりして居る。

『断る』

仮面を取ってリムルを見たりしたら、一瞬で行動不能だ。

ﾋﾅﾀ「そう、残念ね」

口でそう言った癖に、私へ攻撃を向けられる。

『ッ！？』

まさか『希願之王』が教える前に来るとは思って居なかった。

パキンッと音がする。

私の視界に、光が戻った。

理解するのには、そう時間は掛からない。

仮面が、割れた。

しかも粉砕だ、今のヒナタの一撃で。

ﾋﾅﾀ「！？」

割った本人は、私を凝視して固まって居る。

が、私にはそれ所では無い。

ヒナタの顔を見るだけで、頭が痛い。

美貌でそうなって居る訳では無く、精霊の棲家でリムルを見た時と同じ。

表面に出さ無いように苦心しながら、私に掛かる声を聞く。

ﾋﾅﾀ「もしかして…凛？」

───え？