転生したら転スラの世界だった！？Fifth (ページ14)

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精霊駆使ページ14

精霊の棲家へ行ってから、暫く経つ。

リムルと私はケンヤ達の魔素が安定するその日まで、この学園に滞在する予定。

相変わらずリムルはユウキとの交流や情報交換をしているみたい。

でも今日は、獣王国ユーラザニアの使者が、魔国連邦(テンペスト)に来るらしい。

それで、名目は隠しつつリムルは一旦魔国連邦(テンペスト)に帰還だ。

当然私は学園に残って居る。

何しろリムルが、重点的に私を心配してて、仮面を取る事も難しかった。

視界は遮られて居るのに、『魔力感知』が使えないから、目は見え無かったのである。

正直、『希願之王』が教えてくれるとは言え、盲目の日々が続くのは結構堪えるもので。

リムルの反対と子供達の賛成で、私は残る事になったのだ。

この間に、ケンヤ達や自分の実力を確かめて置きたい。

まあ実質的には、野外訓練で生徒として参加した時に見て確認したんだけどね。

それはまた別の話。

と言う訳で、ティス先生の指導の元、私達は運動場で力比べをする事に。

トーナメント方式でどんどん勝ち進めて行くのが今回のルール。

勿論私は先生より強い自信はあるのだ、一番最後、勝ち残った誰かと剣を交える。

と言うか、そもそもケンヤ達のブーイングが多過ぎて、最初からは戦え無いのであった。

今日は誰が勝ち残るんだろう、大体互角程度のケンヤ達は、毎回勝ち残る子が違う。

直ぐに勝ち負けのメンバーが決まって来るだろうけど。

十分間でケンヤ達がお互いに競い合う。

こうする事によって、皆が皆、鍛え合う事が可能なのだ。

私にその必要は無いし、精霊の制御も楽々だから、ティス先生と戦闘風景を眺める。

お、今回はアリスが勝ち残りそうだね。

何時もより良い動きが出来て居る、相手の行動を若干だけ読んで居るようだ。

誰が勝っても、私相手に勝利する子は誰一人出ないからね。

結局の所、アリスが最後まで勝ち残ると言う勘は当たる。

手加減して軽くいなすと、この授業をティス先生が締めくくってくれた。

うん、確実に成長して居るみたいで、安心した。

子供達の早い成長に感心しながら、私達は学園に戻ったのだった。