転生したら転スラの世界だった！？Fifth (ページ1)

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ラミリスはページ1

リムルside

声の主を叩き出すと、その正体は妖精だった。

??「我こそは偉大なりゅ……！」

あ、噛んだ。

俺の心配を片手で制して、また自己紹介を始めた妖精。

ﾗﾐﾘｽ「我こそは偉大なる十大魔王の一柱(ヒトリ)、迷宮女王(ラビリンス)のラミリスである！さあ、跪くが良い！！」

何だろうこの、初めて会ったガビル感。

子供達がキラキラしてるから良いとしても、だ。

この妖精が、魔王だとか言ってふんぞり返っている事が不満だ。

ﾘﾑﾙ「お前が十大魔王の一柱(ヒトリ)？もっとマシな嘘を付けよ」

こんなちびっ子の妖精が魔王だなどと言われても、説得力がまるで無い。

すると、ラミリスから反論が返って来た。

ﾗﾐﾘｽ「居るのよねー良く知らないから取りあえず否定する奴ぅー」

見事な一息であって、何だか哀れむような言い方だ、腹が立つ。

……やっぱり、焼き尽くすか？

と思っても俺は大人だ、焼きたくても我慢する。

ﾘﾑﾙ「確かに十大魔王の事は良く知らないけどな。友達に居るんだよ、ミリムって魔王が───」

──アイツの出鱈目さを見てるとどうにも──。

そこまで言って、ラミリスがドン引きした顔で見てる事に気がついた。

ﾗﾐﾘｽ「ミリムの友達……！？ももももしかしてアンタ……。
　魔国連邦(テンペスト)だか言う国を興したリムルとか言うスライム？」

恐る恐ると言うように尋ねて来た。

その情報は的確だったが、そんな顔で見るんじゃない。

ﾘﾑﾙ「……そうだけど」
ﾗﾐﾘｽ「あああやっぱり！！
　この前久々に来て友達が出来たとか自慢しやがったから鼻で笑って追い返したのに…！」

流石だ、また一息で喋り切ったぞこの妖精。

くきーー、と超悔しがって居るラミリスに、周りの妖精達も困って居た。

と思えば、突然俺の方を睨み付けると同時に、いきなり耳元で叫び込んだ。

それはもう、思わず顔をしかめる程に、煩かった。

ﾗﾐﾘｽ「ばぁ～っかばかばかばかばかアンタは馬鹿じゃ───」

言い終える前に、叩く。

それはもう、蚊を潰す勢いで。

パンっと頭から挟むのがコツだ。

今どんなに叫んでも、手で覆われているので聞こえない。

さて、コイツも落ち着いたようだし、子供達は妖精達と遊ばせて話を聞くかな。