転生したら転スラの世界だった！？third (ページ48)

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暴風大妖渦ページ48

目を伏せて言った。

『この地である模様』
ﾘﾑﾙ「なっ…」

『天空の支配者たる暴風大妖渦(カリュブディス)に対し、地上戦力では無力。至急、防衛体制を固め、
　飛行戦力を用意すべく、トライア殿は、進言に来たようです』

ギリギリ全部敬語で言えた。

リムルが、もう予言者として成り立ってるよな…俺は嬉しいよ…とか、そう言ってるのは放置。

場所を変えて、フューズやカバル達にも来て貰った。

ベスターや、ガビル達にも集まって貰って、トライアさんの話を聞く。

リムルへの補足説明は、私が担当する事になった。

ﾄﾗｲｱ「暴風大妖渦(カリュブディス)は、遥かなる昔に生まれ、死と再生を繰り返しております。
　凶暴なる天空の支配者。流石は、森の支配者にして守護者たる、
　暴風竜ヴェルドラ様の申し子と言えるでしょう」
ﾘﾑﾙ「ヴェルドラの申し子？」

そう言いながら、私を見て来たから、私はリムルに教えた。

『暴風大妖渦(カリュブディス)は、暴風竜ヴェルドラ…様から漏れ出た、魔素溜まりから発生した魔物なのです。』

公の場だから、敬語は外さない。

何故か、ゴブタから意外そうな目で見られた。

私がずっと砕けた感じだなんて思わないで欲しい。

子供だけど、礼儀はあるよ！

そう思って、ゴブタを『愛頼者』を使いながら睨み付けた。

効果は覿面で、ゴブタは面白い位に震え上がってたな。

いやぁ、眼福、眼福。

ああ、公の場なのに危機感が薄れて来ちゃった。

ﾘﾑﾙ「じゃあ、俺と暴風大妖渦(カリュブディス)、兄弟みたいなモノ？」

私にしか聞こえない声で、私に聞いてきた。

『そうなるよ』

だから、私も小声で肯定した。

聞こえないなら、敬語は崩す。

こういうオンオフって大事だよね。

ﾘﾑﾙ「此処を目指してるの、俺を狙ってるって事か？
　俺の中にヴェルドラが居る事に気付いてるのかも…？」

考えが口に出る位、考え事をし始めたリムル。

幸い、皆には聞こえてないみたい。

私は心の中で、答えを言って置いた。

そもそも破壊の意志何だから、察知出来る筈が無いでしょ。なんちゃって。

でも、知恵が無いからまだ難易度が低いだけで、もし知識があったら…何て考えたく無いな。

ヴェルドラが少し、いや、アホで助かった。

ﾌｭｰｽﾞ「暴風大妖渦(カリュブディス)が復活したのなら、魔王以上の脅威となりますよ。
　何しろ魔王と違い、話が通じる相手では無いのです」

まあ、確かに…