転生したら転スラの世界だった！？third (ページ29)

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企みの因果ページ29

『どーもどーも！お久しぶりですぅ～』

ギィに挑発掛けるように言う。

ｷﾞｨ「お前…」

呆れた眼差しで見つめてくるギィとは対照的に、ヴェルザードは目を輝かせて居た。

ｳﾞﾙｻﾞｰﾄﾞ「あら！また来てくれたのね！」

優しげな笑顔で出迎えてくれた。

『お久しぶり～！私も会えて嬉しいよ！』

二人できゃっきゃとはしゃいでいたら、痺れを切らしたのか、ギィが聞いてきた。

ｷﾞｨ「お前な、自分から来るなんて絶対何か隠してるだろ」

くっ、鋭いな。

余裕だと思わせる為に、悪びれる事も無く答える。

『正解！単刀直入に言おう。ルベリオスに連れてって』

ニコニコと大した事無い物を言う様にサラッと。

ｷﾞｨ「は？」

それを知る筈も無い人間が知っている事実に吃驚してる。

例えギィ程でも、これに思考停止するのは当たり前。

している会話とは程遠いスペックの大きさなのだから。

ヴェルザードすらも目を見開いている。

ｳﾞﾙｻﾞｰﾄﾞ「Aは本当に不思議ね。何処からそんな知識が出て来るのか、知りたいわ」

教えるつもりは無いけどね。

『行って確かめたい事があってね。無断でも良いんだけど…』

あの人の信用が得たいから、ギィの協力が必要何だよね。

『君が協力してくれるなら…そうだな、一つ予言しようじゃないか！』

どうだいとにやけて問うと、ギィが意外と言うように目を細めた。

ｷﾞｨ「乗ろう」
ｳﾞﾙｻﾞｰﾄﾞ「ちょっと軽過ぎじゃないかしら、ギィ？」

そう言うヴェルザードもじゃないですかね？

と言ったら終わりそうなので、言わない。

『じゃあ連れてってね！』

ギィの右手を取って、転移陣に乗ろうとする。

瞬間、そう、全ては一瞬だった。

不意に私の左手を引っ張って、抱き寄せた。

ｳﾞﾙｻﾞｰﾄﾞ「ギィ！？初対面に近い子に何を──」

驚きの声は、私に届かない。

身体が反射的に動いて、見事ギィをはっ倒した。

技を掛けるのに夢中で、聞こえなかっただけだけど。

背中から豪快に倒れたギィは、何が起こったのか理解出来なかったらしかった。

子供で、人間の私には到底出来ない筈の事だから、かな？

今回は技を掛けただけで、実際に力技だったら負けてただろうね。

『さあ、転移陣もう一回開いて？』

急かすように言う。

ｳﾞﾙｻﾞｰﾄﾞ「嘘、ギィを倒す何て…」

ヴェルザードも驚き過ぎて怒れないみたい。

その後、ギィが大人しく転移陣を繋げてくれて、無事ルベリオスに着いたのだった。