転生したら転スラの世界だった！？third (ページ18)

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英雄王ページ18

彼奴が来る場所まで私は来た。

およそ百匹位のペガサスに乗った兵士達が、こっちに向かってくる。

その視線は、歩いて来た私、ではなく。

今来たリムル達に、集中してる。

ペガサスを操って、私達の周りをぐるぐると回った。

そして正面に降り立った。

ドワーフの英雄王、ガゼル・ドワルゴ。

間近で見ると、迫力がある。

カイジンが前に進み出て、ガゼル王に跪く。

ｶｲｼﾞﾝ「お久しぶりでございます。」

するとガゼル王は、威厳は保ちつつカイジンに答えた。

ｶﾞｾﾞﾙ「久しいな、カイジン。」
ｶｲｼﾞﾝ「はっ」

そこまで会話が続くと、リムルが前に出る。

スライムだったけど、私は下がれって目で言われたから、大人しく下がる。

周りから見れば、私は配下だと思うだろう。

私も一応リムルと同じ立場だけど、何時もは冒険してるから、こうなっても不自然じゃないし。

ｶﾞｾﾞﾙ「スライムか」

ペガサスから降りたガゼル王が、リムルに言った。

ﾘﾑﾙ「最初に名乗っておく。俺の名はリムルだ。
　スライムだけど、スライム呼ばわりは止めて貰いたい。
　こう見えても、ジュラの森大同盟の盟主何でね！」

リムルはそう言うと、人型になって、続けて言う。

ﾘﾑﾙ「この姿が本性、って訳でも無いんだが、
　こっちの方が話をしやすいだろ？…で、何の用だ？」

ガゼル王は今、王として此処に来てるから、隙が無い。

流石は王、だね。

ｶﾞｾﾞﾙ「単刀直入に言おう。リムル、貴様達を見極めに来た。そして、そこに居る予言者のな。」

私は内心で溜息をつく。

どうして私も見定めに来ちゃうんだよ。

ﾘﾑﾙ「見極め？」

だけど。

“俺は笑ってるAが好きだよ”

この言葉があるから、しかもその本人がいる場所で、笑みを崩す何て出来ない。

にっこりと微笑みながら対話を聞く。

ｶﾞｾﾞﾙ「俺の剣で、貴様達の本性を見抜いてくれるわ」
ﾘﾑﾙ「んなっ…」

そう、ガゼル王の目的は、私や、リムルを見極める事。

私を含めるなんて、面倒な事をしてくれるね…

ｶﾞｾﾞﾙ「この森の盟主となったとほらを吹く貴様には、部というものを教えてやらねばなるまい。
　そこの、容易に予言者と名乗る者にもな。」

だから、私を入れないでよ…

でも、こうなったなら、仕方無い。

ちょっと本気でやるしか無いね。