転生したら転スラの世界だった！？番外 (ページ8)

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ただのページ8

此処は……？

自分の周りが冷たい。

つまり、外が冷えていた。

私は……。

どうして、どうして魔国連邦(テンペスト)に居るの？

イングラシア王国で生徒を始めた筈なのに。

その時、紅丸の後に続くリムルを見つけた。

リムルならどうしてここに居るのか解るかも知れない、そう考えた。

私はそばに駆け寄って、リムルの隣を歩く。

「ねえ、リムル──」

私はリムルの目を見て声を掛けた。

リムルは私の方を見向きもしない。

目を見ても、全く合わない。

いつもなら。

いつもだったら、絶対に返事を返してくれるのに。

何か……。

何か、したかな？

私は無意識にそう考えた。

リムルにここまでの対応をさせる事……そうだ、あの模擬戦？

あの時私が、本気こそ出して無いとは言え、リムルを負かした事を思い出した。

「あの……リムル？模擬戦であった事は謝るから……」

だから、私の方を向いてよ。

そう言ったけど、リムルはまだ見てくれない。

自分の顔がこわばるのを感じる。

ここで、私は疑問を持った。

怒ってる……のかな。

そうだったら、リムルならどうする？

私に向けて、説教とか心配を掛けて来るだろう。

じゃあ今、説教しようとなんてしているかな？

──していないし、心配すらもしてくれない。

と言う事は、怒ってる訳じゃないの？

だったら、どうして……？

……何で？

「何で、見てくれないの？」

私には理由が解らなかった。

何の前触れも無くこんな事をするなんて、リムルには出来ないと思うのに。

私の問いにも、また答えてくれない。

暫く並んで歩くと、私は自然と訳が解った。

酷いよ……。

出す言葉すら無い。

私は、思っていたよりもずうっと弱かった。

もう、無言で歩くしか無くなった。

…………。

………………。

……………………。

ぱっと目を開けると、隣にリムルが居た。

ベッドの上で、寝息……は立ててないけど、眠って居た。

今日は夢を見た気がするけど、どんなのだったっけ？

まあ、思い出せ無いなら仕方無いか。

眠るリムルにどこか安心感を覚えながら、私は今日の準備をするのだった。