転生したら転スラの世界だった！？番外 (ページ18)

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妹の大作戦ページ18

時系列としては、リムルがイングラシア王国に向かう前としています。

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朱菜side

今日こそ私は──いえ、私達は、ついに秘密の計画を実行します！

そう、今まで内密に進めてきたリムル様のための作戦……。

発案したのは私で、加担したのは紫苑やソーカ、更には私が料理や裁縫を指導した方々まで。

参加した全員がその作戦の裏に何もない訳ではなさそうですが……。

特にソーカとか、別のことも含めてこの計画を応援している気がします。

ソーカも乙女なんだから、今度私と紫苑でお話でも聞かせて貰おうかしら。

とにかく、沢山の人達がその計画の成熟を願って、真剣に準備を進めてきました。

紫「朱菜様、天気も良好、準備も完璧です。とうとう今日ですよ！」

その作戦の名は、ズバリ──！

朱「リムル様とA様の距離を縮めましょう大作戦！」

私の声に、参加した皆の中で緊張が走りました。

たった今訪れた、私達の小さな戦いの始まりの合図。

皆がそれぞれの仕事に沿って、速やかに行動を起こしていきます。

この作戦の内容は、既に恋仲であろうお二人の距離を、ぐっと縮めるのを目的としたもの。

実際に恋仲であるのかはお聞きしていません──と言うか、どちらも答えて下さらないのです。

でも、A様はともかく、リムル様はこう言う系統の質問にめっぽう弱くて、すぐわかりました。

あの恥ずかしがっている可愛らしいお姿が目に浮かびます。

ついでに決定打は、かなり前の話ではありますが……。

白老が星を眺めて散歩をしていたとき、お二人がひしと抱き合う姿を見たという情報もあります。

もう確定といっても過言ではないし、私達の心が一気に情熱に燃え上がったのも無理ありません。

と言う訳で、お二人を同じ執務室に集めます。

私の手が回らなくて、お昼の時間にA様の部屋を掃除する、という大義名分(いいわけ)で。

お昼頃で仕事が全て終わるよう、この日の為に一週間前ほどから仕事量を増やしておきました。

お昼食の後はご自由にして頂く予定です。

リムル様の事ですから、二人きりは恥ずかしがると思うので、そこで秘策の出番です。

誘うか誘われるであろう方々全員に遠慮していただきます！

私達は今日この為に、各所を回って主要な全員に声掛けを行っていたのです。

これなら流石に、リムル様も心を決めることでしょう。

そうして、私達によって組み上げられた大計画の手の中で、壮大な一日が始まったのです。