戦後の会議 ページ40
湿地帯で待っていた鬼人達は、それはもう個性的だった。
原因は、私が旅に出る理由についてリムルが説明したからなんだけど……。
紅丸や蒼影は心配しながらも賛同してくれて、紫苑は泣いて寂しがってくれた。
……
白老は残念そうにしつつ、笑って送ると言ってくれた。
《解。依然不明です》
未だにそう返ってくる監視の件は、やっぱり誰にも言わなかった。
翌日。
戦後処理の会議が始まる。
トレイニー「では、議長リムル=テンペスト。お願いします」
良かった、リムルだけだ。
出席してくれとは言われたけど、議長やれとは言われてないもんね!
リムルもそれを理解してしまったのか、諦めて話し始めた。
リムル「えーっと、こういう会議は初めてで苦手なんだ。
だから思ったことだけを言う。その後皆で検討して欲しい」
その言葉に、その場の全員が次の言葉を待つ。
リムル「そもそもの原因は、飢饉による飢餓。
彼らが森に活路を見出すしか生き残る道がなかったのも確かだ。
被害の大きい
別の種族だったとしても同様の判断をしていたと思う──」
ここから始まり、リムルの話は続いた。
今更終わったことを論じても意味はないということ。
魔王ゲルドと交わした約束のこと。
リムル「──ということで、俺は
驚きとともにリムルを見つめる
それを無視したリムルが、紅丸に向かって続ける。
リムル「お前達は里を滅ぼされているが、文句はあるか?」
紅「弱肉強食こそ、俺達魔物に共通する唯一普遍のルールですからね。
それに、リムル様の決めたことに異論はありません」
他の鬼人達も紅丸の言葉に頷いて、誰も異論はなかった。
ただ、ここからが正念場。
首「
ですが、どうしても確認せねばならぬことが御座います」
首領はそこで言葉を区切ると、真っ直ぐにリムルを見て続きを口にした。
首「
言葉にすると、本当に現実味のない話。
それをリムルは、鷹揚に頷く。
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くろわっ(プロフ) - AIさん» いつもご愛読ありがとうございます!とても嬉しいです!もう3に行きそうですが、これからも宜しくお願いします! (2020年8月16日 14時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
AI(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!これからも頑張って下さい! (2020年8月16日 14時) (レス) id: 70828d2268 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろわっ | 作成日時:2020年7月9日 16時