豚頭魔王 ページ26
リムルside
美しい声を響かせた者がいた。
聞くだけで、緊迫した気持ちが安らいでいく。
間違いなくAの声だ。
そうか、Aは『愛頼者』で味方を鼓舞することを目的にしているのか。
宴でも歌っていた、リトルソルジャーだ。
そして、刀を抜いた。
歌いながら、Aはゲルドに向かって飛びかかる。
と思えば、激しく打ち合い始めたではないか。
歌いながら打ち合うなんて、またまた器用な事をするな。
少しも息を乱さず、しかも歌詞もしっかり聞き取れる。
体力の消耗は大きいだろうに、迷いないその動きで、ゲルドを翻弄していた。
ついには腕を切断し、脚の関節から切り落として。
そのそばから再生され、
本当に人間の体なのか怪しいくらいの身のこなしである。
これはもしかして……少しでもダメージ稼ぎをしているのか？
直後、Aが弾き飛ばされた。
体力が尽きたようで、あのままでは受け身も取れずに背中から地面に衝突する──！
俺は咄嗟に翼を出して、すんででAをキャッチする。
ふう、危なかったな。
横を見やると、紫苑がゲルドに向かって飛びかかっていた。
紫「薄汚い豚が魔王だと？ 思い上がるな！」
紫苑の大太刀と、ゲルドの
火花を散らして両者引き下がらない。
最終的に負けたのは紫苑で、吹き飛ばされて悔しそうにしていた。
あの怪力の紫苑が力負け……恐ろしい力だ。
さっきのは全力の一撃だっただろうに、直ぐに態勢を立て直してまた飛びかかる。
その一撃に対応していたゲルドは、後ろで目を光らせていた白老に、首を斬られた。
ﾘﾑﾙ「やった！」
だが、そう思うのはまだ早かったようだ。
落ちた頭を触手のような黄色い
なんて奴だ……。
どこぞのホラー映画みたいな光景に、皆絶句している。
……なるほど、
その時、蒼影が戦場に加入した。
どうやら首領の救出が終わったようである。
蒼「操糸妖縛陣」
この声と同時に、ゲルドは『粘鋼糸』によって束縛される。
蒼「やれ、紅丸！」
紅「これでも食らってろ！」
紅丸の『
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くろわっ(プロフ) - AIさん» いつもご愛読ありがとうございます！とても嬉しいです！もう3に行きそうですが、これからも宜しくお願いします！ (2020年8月16日 14時) (
レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
AI(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！これからも頑張って下さい！ (2020年8月16日 14時) (レス) id: 70828d2268 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろわっ | 作成日時：2020年7月9日 16時
