最強達の話題 ページ24
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白くも蒼くも見えるその場所に、白髪、赤髪の男女が座っている。
そして、緑髪が、一人立っている。
??「以上です、──様」
??「──そうか、そいつは興味深いな。更に調べておけ」
赤髪が、緑髪の発言に答える。
??「かしこまりました」
すると、緑髪が流れる仕草で一礼し、真っ直ぐどこかへ向かっていった。
暫くの沈黙。
それを破り、白髪の少女が言った。
??「珍しいわね、貴方が興味を持つなんて」
その瞳は物珍しそうに見開かれ、赤髪の行動に心底意外そうな表情をしていた。
にんまり、という表現がぴったりな笑みを浮かべて赤髪は答えた。
??「それがな、自分の事を予言者、と名乗るそうだ。自称するのに恥じずその大体が当たるらしい。
切り札として見ておく価値はありそうだろう?」
??「へえ。それにしても、森にいるらしいけれど平気なの?」
その質問に、特に間を空けずに赤髪が再び答える。
??「元々森の人間ではないようだし、問題ないだろう」
??「あら。もしかしてギィ、こちらに勧誘するつもりなの?」
白髪の発言に、ギィと呼ばれた赤髪は、肯定の頷きを見せた。
??「見た所、そいつは森から離れようとか考えてるみたいでな。
そうなるんだったら、オレが引き取ろうって訳だ」
イエスを寄越してくれるんならな、と補足でギィは言う。
その言葉に、驚いたように白髪が言った。
??「強引に取ろうと思わないとは、貴方らしくないわね?」
そう、まるで彼なら可能だというように。
??「いや、予言者だったらオレのことくらいわかるさ。
ちょっと言うだけで、大人しくついてきてくれると思うんだがな」
その返答に、白髪はなるほどと納得した。
武をもって従えなくとも、その力が本物ならば、断ればどうなるかを勘違いしてくれるだろう。
こうして二人の間では、自分の意志でついてきてもらう、という方針が定まった。
Aからすれば、彼が直接交渉に来ること自体が強迫なのだが……。
悲しいかな、それを指摘する者はこの場に存在しなかった。
これは、初めてAの予想に無かった出来事である。
勿論それは、誰も知る由もない。
しかし、この事は、決定的な違いをもたらす鍵となるのだ。
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くろわっ(プロフ) - AIさん» いつもご愛読ありがとうございます!とても嬉しいです!もう3に行きそうですが、これからも宜しくお願いします! (2020年8月16日 14時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
AI(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!これからも頑張って下さい! (2020年8月16日 14時) (レス) id: 70828d2268 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろわっ | 作成日時:2020年7月9日 16時