想定内の展開 ページ22
最初の魔力弾は、『大賢人』の完璧なサポートによって、誰一人怪我をしなかった。
私も本当に立ちふさがっただけだから、詳しくはわからない。
『炎熱操作』で魔力弾の熱エネルギーを奪い、『妄想者』で同じだけの魔素で完全に打ち消す。
簡単に説明すると、大体そんな感じらしい。
二度目の魔力弾ではリムルが介入してきて、正直ドキッとした。
いやあ、
……それにしても、一方的だ。
一撃で片付けられていない辺り、完全に弄ばれている。
ゲルミュッド「き、きさ、貴様ぁ! 上位魔人に、こんな──ぐあっ!?」
リムル「聞かれた事にも答えられないのか? お前」
仲間にしてやるとか、魔王の後ろ盾がとか喚いているけど、リムルはどこ吹く風だ。
まず言い終える前に蹴られてるし。
ついには粘鋼糸で拘束され、飛行魔法も阻まれている。
……あ、待って大賢人!
《了。魔法の解析、成功しました。無詠唱で飛行魔法は使用可能です》
ナイス、私が言わんとしていたことを的確に拾ってくれた。
ゲルミュッド「俺を助けろ、
自分では勝てないとようやく判断して、ゲルミュッドはゲルドの名を呼んだ。
数多の力に飲み込まれていた自我は、自分の名前を覚えていた。
ゲルドはゆっくりと
その一連の行動を、私は止める必要がなかった。
《告。個体名:ゲルミュッド、生命反応を停止しました》
変に助けておいたら、確実に邪魔になるしね。
『大賢人』の無機質な声が、私の頭に響く。
それは、魔王になれと言ったゲルミュッドの願いだったから。
やがてゲルミュットを食らった
先程までゲルミュッドの居た所には、赤黒い染みが残っていた。
普段の私なら、悲鳴を上げるだけでは済まなかったかも。
戦場だから、みんなが近くにいるから、辛うじて耐えていた。
《確認しました。
……成功しました。個体名:ゲルドは、
予定通り、進化したか。
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くろわっ(プロフ) - AIさん» いつもご愛読ありがとうございます!とても嬉しいです!もう3に行きそうですが、これからも宜しくお願いします! (2020年8月16日 14時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
AI(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!これからも頑張って下さい! (2020年8月16日 14時) (レス) id: 70828d2268 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろわっ | 作成日時:2020年7月9日 16時