主の出陣 ページ21
リムルside
あれは……A!?
魔力弾に対抗しようとか思ってるのかあの馬鹿!?
だが、予想の斜め上に状況は動く。
Aに当たらんと距離を縮めていた魔力弾が、ただの塵のように空中で消えたのだ。
《解。
いつの間にそんな芸当できるようになったのか……。
無理もないが、ゲルミュッドも驚いているようだ。
『ついに出てきてくれましたね──』
この後ろは妨害されたらしく、聞こえなかった。
Aが、
果たして、俺ですら聞き取れないような妨害もできるのかは疑問だが。
何言ったんだろうな、ゲルミュットがとんでもなく慌てているのが見えるけど……。
そう俺が考えているうちにも、暫し固まっていたゲルミュットが動き出した。
ゲルミュッド「な、何故だ!? どうしてそれを知っている!」
そんな反応をされても、無遠慮にAは次々に言葉を並べていく。
『あなたは自ら手を出した事で、もう命運は尽きている。違うだろうか?』
その一言で、ゲルミュッドが逆ギレした。
ゲルミュッド「き、貴様! お、お前も俺が殺してやる! 上位魔人に口答えした事、後悔させてやるぞ!!」
二発目となる魔力弾を、ゲルミュッドは放った。
ゲルミュッド「
魔力弾は、空中でお手玉のように分裂し、Aに降り注ごうとしている。
また打ち消せるのだろうが、これ以上負担をかけさせるわけにはいかない。
俺はAの目の前に立ち、小さな手を前に突き出した。
全力を込めたらしい魔力弾は、俺の手に吸い込まれていく。
『大賢者』の解析で、直ぐに解った。
あれは、
だが、俺を殺すのにも、Aを殺すのにも、威力は足りない。
リムル「なあ、こんなつまらん技で俺達に死ねだって? どうやって死ぬのか、手本を見せてくれよ!」
挑発するように言って、ゲルミュットに向けて手をかざす。
少し待ってみたが、魔力弾は打てなかった。
恥ずかしいので、アイシクルランスを打って誤魔化す。
ゲルミュットはまともに受けて、簡単に吹っ飛んだ。
しかし、すぐに立て直していたので、中々しぶとそうだ。
色々と試すだけ試して、飽きたら食ってやるか。
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くろわっ(プロフ) - AIさん» いつもご愛読ありがとうございます!とても嬉しいです!もう3に行きそうですが、これからも宜しくお願いします! (2020年8月16日 14時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
AI(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!これからも頑張って下さい! (2020年8月16日 14時) (レス) id: 70828d2268 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろわっ | 作成日時:2020年7月9日 16時