進化の真骨頂 ページ18
ランガside
それは、敬愛する主にこの姿を目指せと、そう言われてからずっと。
主の魔素を浴びてイメージした魔物。
あの日主が擬態して見せた、一体の魔物。
ランガの努力が、新たな進化をもたらす結果となったのだ。
たった今、ランガは進化を迎える。
力が湧いてくるのを感じる。
ウォーーーーーーーーーーン！！！
力の限り、咆哮する。
そして、ランガは
爪や牙が強化され、身体能力も大幅に上昇した。
印象的なのは、縦に二本の鋭い角。
その姿は、かつて見た主の姿。
少し違うのは、額の星。
だが、同じ
その喜びを、ランガは技に注ぎ込む。
広範囲攻撃技、『
周りにいた
進化した事で、
満足したランガは、その場に座り込む。
『
座り込んだランガに、攻撃する者はいない。
あの一撃は、
──恐怖の感情さえも食らう
静かになった戦場で、ランガは思った。
素晴らしい、と。
これが、主の使っていた力の一端なのだと。
そして同時に、主に従って正解だった、とランガは思う。
そこへ、一人の少女がランガに近付いてきた。
彼女もまた、ランガの敬愛する主である。
とある冒険者と共にやってきて、この街に滞在する事になっていた。
何故主と認めたか──それは、色々と理由が存在する。
まず彼女は、予言者として活躍している。
主曰くその言葉は、当てようとすれば全てが当たるらしい。
そして本人の自覚は別として、強かった。
炎の魔人を主と共に相手取って生き残り、かつての紅丸殿と白老殿を同時に抑えて、無傷。
人間の少女とは思えない力量。
何より、我が主が大切に想っている──ランガには、それが分かっていた。
彼女の名は、A。
Aはそっとランガを撫でて、穏やかな声で言った。
『お疲れランガ。もう大丈夫だね』
その口調は、とても気軽なものであった。
ランガは返事をして、暫く彼女と話をしていた。
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くろわっ(プロフ) - AIさん» いつもご愛読ありがとうございます！とても嬉しいです！もう3に行きそうですが、これからも宜しくお願いします！ (2020年8月16日 14時) (
レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
AI(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！これからも頑張って下さい！ (2020年8月16日 14時) (レス) id: 70828d2268 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろわっ | 作成日時：2020年7月9日 16時
