同盟の締結 ページ13
リムルside
この状態じゃあ、多分首領の所に行っても答えは同じだろうしな……。
リムル「……親衛隊長さん、君を首領の代理として認める。ここで同盟を締結する事に異論はあるか?」
一応反応を見てみる。
親衛隊長は物凄い速さで首を振り、こう言った。
親「いえ! 異論など……」
リムル「じゃあ決まりだ。同盟は締結する」
と、思ったよりとんとん拍子に話が進む。
親「仰せの通りに御座います……」
親衛隊長が流れる動作で俺とAに跪く。
あくまでも冷静を装って、蒼影に声を掛ける。
リムル「蒼影、
さっきまでAの知る範囲を考えていた俺は、蒼影に影移動出来るか聞いてみた。
Aがどこまで知っているかなんて、本の表紙すら見ていない俺が分かる筈がないのだ。
だから俺は一度考える事をやめて、今後に目を向けたのである。
とにかく、
まあサクッと倒せば問題ない。
蒼「勿論です」
涼しい顔で本当、有能ったらありゃしない。
完璧過ぎて、
リムル「お前に
蒼「承知しました」
ッチ、この天才タイプめ!
……と思ったのは置いておいて!
気分を紛らわす為に、Aの方を見る。
何か深刻な顔で考えているようだ。
こうも分かりやすく悩んでいるのを見るのは初めてかもしれない。
──こんな時だけど、良いものがみれたな。
そんな事に満足しながら、再び蒼影の方を一瞥する。
蒼影と親衛隊長が一瞬で影に消えた。
どうやら、親衛隊長も一緒に連れて行ったようだ。
直後、Aが口を開く。
『よし、今から君の名前はエトワールだ! これからの
まさか、
深刻そうだったからそっとしておいたが、別に重要なことではなかったのかよ……。
いやそれよりも、魔物に簡単に名付けして……魔素大丈夫なのか?
と思って大賢者に解析してもらうと、不思議なことに安定していた。
はあ、よかった。
そんな風に暢気だった俺は、Aが本当に考えていたことを知らない。
これが将来転じて大事になるなんて、この時の俺は微塵も思っていなかったのだ。
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くろわっ(プロフ) - AIさん» いつもご愛読ありがとうございます!とても嬉しいです!もう3に行きそうですが、これからも宜しくお願いします! (2020年8月16日 14時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
AI(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!これからも頑張って下さい! (2020年8月16日 14時) (レス) id: 70828d2268 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろわっ | 作成日時:2020年7月9日 16時