進み行く時間 ページ10
シズside
ﾘﾑﾙ「そうだ、面白い物を見せてやるよ！」
スライムさんがそう言った。
ｼｽﾞ「面白い物？」
スライムさんに問うと同時に、頭に映像が入って来た。
これは……誰かの部屋？
随分快適そうな部屋だ。
映像が動いて、その部屋にある薄い箱の前で止まった。
その箱からも映像が映し出されて、それに現れたのは──。
ｼｽﾞ「エルフさん？」
ﾘﾑﾙ「ギャーーッ！！ そ、そうぢゃナイ！ 違う、チガウーッ！！」
私は別に追求もしていないけど、必死に弁明しようとしていた。
面白かったので、少しからかってみたり。
ｼｽﾞ「綺麗だったよ？」
正直な感想でもあるので、スライムさんは気づいていない。
ﾘﾑﾙ「違う違う違う……こっちこっち！」
スライムさんはそう言いながら、別の映像に切り替えた。
慣れて無いのかな、コレ。
色々考えているうちに、その映像に目を見張る。
戦後の映像だったのだ、どんどん発展しているのが見て取れる。
これが、今の日本……。
ここに来て、これが見られるなんて、思っていなかった。
スライムさんは、私を安心させたかったから見せてくれたのかな。
ｼｽﾞ「凄い……！」
思わず声に出る。
スライムさんが自慢気に言った。
ﾘﾑﾙ「戦争が終わって、平和になったよ。こっちの世界も、平和にしていこうと思ってる」
それは、スライムさんの夢なんだろう。
とても、素敵な夢だ。
ｼｽﾞ「そっか、なるといいね」
きっと、スライムさんなら出来ると思った。
ﾘﾑﾙ「なるさ、きっと」
うん、スライムさんならきっと。
その時、スライムさんを呼ぶ声がした。
ｶｲｼﾞﾝ「おーい、リムルの旦那ー」
ﾘﾑﾙ「おー、何だー？ あ、じゃあな、シズさん」
ｼｽﾞ「じゃあ」
別れを告げて、スライムさんは町に戻った。
そのぷにぷにした背中を見送りながら考える。
乃愛さんは、この事を予想したのかな。
ここにきたのは、実は乃愛さんからおすすめされたからだ。
思考の海に入りかけた時、後ろから声がした。
『シズさん、良いものは見られたかな？』
その声の持ち主は、乃愛さんだ。
ｼｽﾞ「うん！ とても素敵な物を見れたよ」
乃愛さんには、私が見たものもわかってるんだろう。
『良かった。シズさんが笑顔なら、私も嬉しいよ』
満面に笑顔を浮かべて乃愛さんは言った。
この笑顔、守らなきゃ──。
私は、心からそう思った。
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くろわっ(プロフ) - ビアンカさん» はい！精一杯更新させて頂きます！紅丸sideを作ってみたのですが、どうだったでしょうか？オークロード編の戦いは、続編までお預けになりそうです…ですが気長に待って頂けると幸いです！ (2020年7月3日 20時) (
レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - お返事ありがとうございます！頑張ってください！ (2020年7月3日 19時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！蒼影と紅丸ですね！わかりました！オークロード編位に、それぞれのsideを作ってみようと思います！リクエストありがとうございました！ (2020年7月1日 20時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - とっても面白いです！頑張ってください！応援しています！あと、私はソウエイとベニマル推しなので、増やしていただけたらありがたいです…( 〃▽〃) (2020年7月1日 20時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！更新を再開したので、是非見ていただけると幸いです！ (2020年6月28日 19時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろわっ | 作成日時：2020年6月1日 12時
