恐怖体験 ページ44
リムルside
何か怪しい……。
何がって、紅丸達の反応が、だ。
Aも一緒にと思って誘っても、紅丸達同様に颯爽と断られた。
Aは俺だけで良いって言っていたけど、明らかに変な反応だったと思うのは気のせいか？
まさか、そんな出来るような顔して紫苑……お約束みたいなアレだったりする、のか！？
紫「お待たせしました〜！ はい、どうぞ！」
駄目だったぁぁぁ！！
くっそあいつ等、紫苑が飯不味だと知ってて逃げやがったなぁ！！
すると紅丸の腹から音が鳴った。
なにが腹一杯だ、こっち向け！
どんな気持ちで茶啜ってんだよ！
と言うか爺さん、完全に気配絶ってやがる、おーい！！
紫「ささ、冷めない内に！」
紫苑がそう言って、スプーンを勧めてくる。
な、なあに、毒ではあるまい……死ぬ事は──ううぅ！？
…………お、落ち着け、何か取り憑いているように見えるが、気のせいだ。
そ、そう、これは……！
《解。シュミラクラ現象。三つの点があると、それを顔と認識してしまう現象です》
いや、『大賢者』……今そんな説明はいいんだ。
とにかく、今スプーンの上で紫苑の……料理？
が唸っているように見えている。
いや、まず料理が疑問系になること自体おかしいのだ。
助けて、『大賢者』！
《……解。右斜め後方に、スプーンを突き出せば、命だけは助かります》
右斜め後方？
……よく解らんけど分かった！
ﾘﾑﾙ「ふん！」
俺が突き出した方向には──。
ゴブタが居た。
ｺﾞﾌﾞﾀ「んぎゃわーーーっ！！」
な、なんてこった……。
目にも留まらぬ速さで転げ回るゴブタを、俺は恐怖の眼差しで見下ろしていた。
一歩間違えていたなら、俺がこうなっていたことだろう。
そう考えたら、汗をかかないはずの俺の背中が冷えた。
動きが鈍くなっていくゴブタが遂に、動かなくなる。
……今後ゴブタのような犠牲を出さないように、紫苑を叱らねば。
チラッと見てみたが、紫苑は、想定外とでも言うかのような顔をしていた。
ﾘﾑﾙ「紫苑」
紫「は、はい！」
俺が声を掛けると、紫苑は飛び跳ねるようにして、真っ直ぐ立った。
ﾘﾑﾙ「今後人に出す飲食物を作る時は、紅丸の許可を得てからするように！」
そう言うと、紅丸が慌てたように俺を見た。
その目は、俺にあんまりですと訴える気持ちが伝わってきた。
知らん！
監督はお前に任せた。
──紅丸には頑張って欲しい。
またこんな悲劇を、繰り返さない為に。
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くろわっ(プロフ) - ビアンカさん» はい！精一杯更新させて頂きます！紅丸sideを作ってみたのですが、どうだったでしょうか？オークロード編の戦いは、続編までお預けになりそうです…ですが気長に待って頂けると幸いです！ (2020年7月3日 20時) (
レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - お返事ありがとうございます！頑張ってください！ (2020年7月3日 19時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！蒼影と紅丸ですね！わかりました！オークロード編位に、それぞれのsideを作ってみようと思います！リクエストありがとうございました！ (2020年7月1日 20時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - とっても面白いです！頑張ってください！応援しています！あと、私はソウエイとベニマル推しなので、増やしていただけたらありがたいです…( 〃▽〃) (2020年7月1日 20時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！更新を再開したので、是非見ていただけると幸いです！ (2020年6月28日 19時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろわっ | 作成日時：2020年6月1日 12時
