地獄の一歩手前 ページ43
紅丸side
俺は今、A様の話を聞いている。
白老と蒼影も一緒にだ。
何でも、A様は元々、異世界人だったそうだ。
俺達の前で歌った歌についてや、リムル様の人柄を語ってくれた。
その楽しそうな姿を見るだけで、A様の人柄も自ずと分かるってものだ。
色々聞いている内に、A様が予言出来る理由を知りたくなった。
紅「A様。A様が未来を読み取れるのは何故ですか？」
そう聞いてみたが、答えは簡潔な内容だった。
『……私がここにきたときの、アドバンテージかな』
なるほど、そういったものを得ることがあるのか。
その中でA様は、未来を見通す能力を得たということだろう。
『ところでさ、なんで私まで様付けするの？』
唐突に話題を変えたと思ったら、この俺ですら疑問に思う言葉を放った。
これは朱菜から聞いた話なのだが……。
白「リムル様とA様は、互いに想い合っていると思っていたのですが。違いますかな？」
そう、俺達鬼人の中では、確定した事実だった。
こういうときの俺の妹の勘はとんでもない確率で当たるので、疑うことなく受け入れていたのだ。
A様が絶句した瞬間、リムル様が紫苑に抱かれて入って来た。
紅「……これはリムル様」
白「お食事ですかな？」
俺と白老がリムル様に声を掛ける。
ﾘﾑﾙ「ああ。紫苑が手料理を作ってくれたって言うんでな」
何！？
紫苑が手料理を──！？
すると、A様が跳ねるようにして椅子から立ち上がった。
どうやらA様も
ﾘﾑﾙ「お前達も一緒にどうだ？」
せっかくのリムル様の誘いだが、俺は迷わず断った。
紅「いや、俺は今は腹が減って無いんで……」
白「ええ、お茶だけで」
蒼「私は……村の周囲を、偵察に行って参ります」
白老や蒼影も次々に断っていた。
それにリムル様は残念そうだったが、仕方ない。
最後に残ったA様も誘われていたが、予想したのか断っている。
『そういうのはリムルだけで良いよ、いつも頑張ってるでしょ？』
A様、それはリムル様が逆に疲れる元だと思うのだが……。
A様はそう言って、食堂から出て行った。
話を聞いた限り、A様は朱菜の居る工房に向かったらしい。
……リムル様、御武運を。
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くろわっ(プロフ) - ビアンカさん» はい！精一杯更新させて頂きます！紅丸sideを作ってみたのですが、どうだったでしょうか？オークロード編の戦いは、続編までお預けになりそうです…ですが気長に待って頂けると幸いです！ (2020年7月3日 20時) (
レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - お返事ありがとうございます！頑張ってください！ (2020年7月3日 19時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！蒼影と紅丸ですね！わかりました！オークロード編位に、それぞれのsideを作ってみようと思います！リクエストありがとうございました！ (2020年7月1日 20時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - とっても面白いです！頑張ってください！応援しています！あと、私はソウエイとベニマル推しなので、増やしていただけたらありがたいです…( 〃▽〃) (2020年7月1日 20時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
くろわっ(プロフ) - ありがとうございます！更新を再開したので、是非見ていただけると幸いです！ (2020年6月28日 19時) (レス) id: 802b77c97d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろわっ | 作成日時：2020年6月1日 12時
